BS-TBS土曜サスペンス枠(土曜19時)にて2時間ドラマ『ホテルマン 東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~』が2022年1月22日(土)に放送されました。主演は内藤剛志さんです。
BS-TBSで3カ月連続新作2時間ミステリー放送ということで、うれしいですが、危うく気付かないところだったので無事出会えて良かったです。
久しぶりの警察関係者、医療関係者以外の職業のサスペンス主人公で、しかも内藤さん(東堂克生役:内藤剛志さん)が主演ということで楽しみにしていましたが、期待値を上げ過ぎたのか普通だったかなあという感想でした。
【ホテルマン 東堂克生の事件ファイル】簡単あらすじ
東堂克生内藤剛志(内藤剛志)が総支配人を務める「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」のコテージで客の望月真治(横山涼)が何者かに殺害されていた。捜査にやってきた女性刑事が東堂の娘だと名乗り、東堂は混乱する。
【ホテルマン 東堂克生の事件ファイル】ネタバレあり感想
以下、『ホテルマン 東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~』の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。
登場人物感想
ちょっとキャラの魅力が低めかなと感じました。
前情報なしで視聴したので、天才ホテルマンなんだと思ってましたし、刑事さんがこんなに出てくるとも思っていなかったし、思っていた感じと違ったのが評価が高くならなかった原因で、何かもう大変申し訳ないです。
総支配人の東堂さん
主人公は仕事天才系ホテルマンか、事件口突っ込み系人間かと思って見始めたら、どちらも微妙に違う感じで、東堂克生という人物が分かりませんでした。
40年近くもホテルマンをしていて、現在の役職も総支配人ですし、天才系ではあるんですかね?
人探しの依頼は北山さん(北山修二役:東根作寿英さん)が完遂しましたし、いまいち東堂さんのすごさが感じられなかったです。突然ホテルに滞在することになった刑事2人に対して部屋を用意するスムーズさは華麗で好きだったので、この辺りもっと広げてほしかったです。
ホテル従業員の事情聴取に立ち会うと言った時は耳を疑いました。知っている人、しかも立場が上の人の前では言いたいことも言えないだろうと。基本謙虚なだけに、突然変に進んでいくのにびっくりします。
そして、それまで存在すら知らなかった娘の前で、堂々と、ホテルスタッフは家族同然だと言い放つのもデリカシーに欠けるなとびっくりしました。
高梨さん(高梨薫役:内山理名さん)と清水刑事(清水大樹役:井上拓哉さん)と3人で病院を訪れた際は、もはや誰が刑事か分からなくなりました笑
事件発生の連絡を受けた時も一課長でしたもんね。
高梨さん
第一印象が良くなかったです。
裏から入るように言われたのを守らず、ホテルの事件のウワサが広まったのは高梨さんのせいもあるのではないかとモヤモヤ。自分と母(高梨絵里子役:紫吹淳さん)を捨てたと思っている東堂さんに対して少しやり返したいという思いがあってやったのでしょうが、経営者は他にいるので公私混同していい場面ではなかったと思います。
猪突猛進な人なんですかね。
職場で冷遇されているのは本人の言動もありそうです。
思い出話でちょこっと話すには友人さんのことがヘビーで、これが美人薄命かとつらくなりました。
高梨さんは、どうしてお母さんを捨てたのかと東堂さんを責めますが、それはお母さんにもまるっと言えることで。突然父親に会うことになって興奮状態だったのかもしれませんが、東堂さんの話も聞いてほしかったです。結婚していないのは東堂さんも同じですし。
事件を通していい関係になれたと思うので、東堂さんと接することで心の平穏を取り戻してくれるといいなと思います。
高梨さん母
お母さんは、娘さんに父親のことをどういうふうに伝えてたんだとあまりいい印象がなかったのですが、ちゃんと東堂さんへの尊敬の気持ちは伝えていたみたいだし、娘にも思いを聞いていたみたいだし、どうしてこうなったという気持ちが強いです。
海外から日本に戻ってきた時に東堂さんに会おうとかは思わなかったんですかね。
再会してたら絵里子さんも東堂さんももっと幸せだったかなと思わずにはいられないです。
清水刑事
清水刑事はワンコ系のかわいい刑事さんでしたが、いくら何でも親の権力使い過ぎでドン引きでした。リスク承知とかやむを得ない1回だけとかならいいんですけど、いくら主人公側ポジションでもイヤな人だなあと思ってしまいました。
イヤな人代表のような真田係長さん(真田英介役:天野慶久さん)でしたが、ちょっと同情してしまいました。真田係長さんも人を色眼鏡で見なくなってくれるといいなと思います。
もしシリーズが続けば清水刑事は高梨お付き合いしそうな感じがするので、東堂さんが嫁に出したくない父親になっているところを見たいです。最後のブーケの受け渡しがすてきでした。
松岡さん親子
みのりさん(松岡みのり役:山下リオさん)がとにかくかわいいです。スタイルもいいですし、この作品の癒やしでした。ウエディングドレス姿も美しかったです。
一度は婚約者の須藤さん(須藤義之役:田中俊介さん)のことを諦めてしまって残念ですが、それが、男手一人で育ててくれた父親を思ってのことって切ないです。
松岡さん(松岡智久役:永島敏行さん)は今回の事件がなくても元々結婚に反対なのかなって印象があるので、今幸せそうに結婚しても、今後また、こういう男だと思ったとか言いそうで非常に不安です。
動画配信者
動画配信の方たち(今村役:さとひろさん)(萌役:日向結衣さん)は、ホテルの良くない話を動画に流して、バズったからってホテルスタッフが止めるのに撮影を強行するってゾッとします。
そもそもこういうのって撮影許可は要らないものなんでしょうか。
なまじっかヒント係になっちゃって強く言えないのも腹立たしいです。
犯人予想と実際
犯人予想と結果を書いていきたいと思います。
予想
みんな意味深で犯人に見えちゃいました。
目立ついでたちの中上さん(中上冬樹役:デビット伊東さん)、これ見よがしにアリバイを提示する記者の篠崎さん(篠崎彩菜役:柊子さん)、配達の時間を正確に覚えている佐々木さん(佐々木雅也役:岡本智礼さん)。
佐々木さんに妹がいると聞いた時点で、重要ワードを頂いたとばかりにそこを基準にして考えました。
佐々木さんの妹さんになりそうな最適な人物は、記者の篠崎さんです。お兄さんのことで脅されるか、篠崎さん自身が望月さんに何かしらされてカトレアに呼び出されたのでしょう。
でも大体、いい人がかばわれた場合犯人じゃないことが多いので、本当の犯人は全く違う人。
ということで、真犯人は作家の中上さんでお願いします。
ホテル社長の松岡さんの線もありますが、それはあまり好きじゃない展開です。
中上さんのマネジャーさん(神田浩介役:濱田和馬さん)だったらびっくりします、なくはない!
実際
犯人は篠崎さんでした。
篠崎さんは佐々木さんの妹ではありませんでした。
普通に、違う妹さん(佐々木早紀役:福室莉音さん)が出てきてびっくりしました。その時点で(あっ…(察し))って感じでした。あれだけあからさまなアリバイ作ってます感を出されて犯人だと悩ましいです。多分私が妄想し過ぎたんでしょうね。
動機は、弟さん(篠崎雅樹役:木戸大聖さん)が特殊詐欺に気付いて、上司の望月さんから逃げる際に事故に遭い亡くなり、望月さんが一切反省することなく過ごしていたため火が付いた復讐でした。
弟さんも特殊詐欺に気付くのが遅過ぎですし、詐欺グループにたんかを切って辞めるっていう正義感の強さはもうちょっとうまく生きられたらなあと思わずにはいられませんでした。
犯人予想を確定した直後に中上さんがラズベリーケーキを食べたいと騒ぎ出して、これは100%違うなと悟りました。ただのかわいい人でした。
なぜそこで相談を?
須藤さんが、命の恩人でいる佐々木さんに、脅迫されていることを相談したことがまず理解できません。
百歩譲って相談したとしても、佐々木さんが望月さんの元へ代わりに出向くと言った際には止めるべきだったのでは?
望月さんより佐々木さんのほうが立場が上とかなだめられる人物なのかもと思ったのですが、回想を見る限りどう見ても望月さんがトップなんですよねえ。説得材料なく挑むのにも驚きです。
なんで相談したっていう気持ちが強くなる一方でした。
命の恩人を守るためと須藤さんは身代わりの証言をしていましたが、そもそも須藤さんが相談を持ちかけたのが原因だよねえって感情移入ができませんでした。
笑いの好みが違ったようです
誰かをかばっている可能性が出てきたから須藤さんと話をしたいという東堂さんの言葉は分かりますが、ラズベリーケーキを作ってもらいたいから接触したいはむちゃ過ぎます。
ドラマがもっとギャグテイストだったらスッと受け入れられたのでしょうが、そんなノリなの?!とただただびっくりです。
それを思うと、清水刑事の親チラつかせもコメディー寄りなんですかね?
となると、作品と自分の笑いの好みが違うことがハマりきれなかった原因の一つなのかもしれません。
ホテルマン 東堂克生の事件ファイル 総評
序盤に伏線をバンバンかけられて期待が高まっただけに、回収が小さくてちょっとガッカリしました。
面白くなかったわけでは決してなくて、でも全体として普通っていう評価かなと思います。
ただ、東堂さんと高梨さんの親子仲が少し近づいてくると面白くなりそうで、今後に期待です。
主人公である支配人としてのすごさも、志だけでなく行動で見てみたかったです。
【ホテルマン 東堂克生の事件ファイル】出演者・キャスト(敬称略)
東堂克生(「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」総支配人):内藤剛志
高梨薫(山梨県警捜査一課):内山理名
清水大樹(山梨県警捜査一課):井上拓哉
須藤義之(「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」パティシェ):田中俊介
松岡みのり(須藤の婚約者、智久の娘):山下リオ
佐々木雅也(「ドルフィン急便」ドライバー、義之の同級生):岡本智礼
望月真治(飲食店オーナー、義之の同級生):横山涼
佐々木早紀(雅也の妹):福室莉音
篠崎彩菜(緑暖社「生活とGourmet」記者):柊子
篠崎雅樹(彩菜の弟):木戸大聖
須藤弥生(義之の母親):大島蓉子
北山修二(「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」コンシェルジュ):東根作寿英
山下みなみ(「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」ブライダル係):あめくみちこ
真田英介(山梨県警捜査一課・第三係長):天野慶久
静子・アンリ(宿泊客、パスカルの妻):いしのようこ
中上冬樹(作家):デビット伊東
神田浩介(中上のマネジャー):濱田和馬
高梨絵里子(医師、東堂の元婚約者、薫の母親):紫吹淳
松岡智久(アスカホールディングスCEO、みのりの父親):永島敏行
パスカル・アンリ(宿泊客、静子の夫):Frederic Benoliel
石井(「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」従業員):あいだあい
今村(動画配信者):さとひろ
萌(動画配信者):日向結衣
沖田(山梨県警捜査一課):佐藤正浩
望月のバーの店員:稲村星
「ドルフィン急便」従業員:嶋尾康史
鈴木(パスカルの恩人):瑠美子
特殊詐欺の被害者:忠海蓉子
借金の取り立て屋:森谷勇太
鑑識:土屋翔
「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」従業員:白仁裕介
「プラトン ロイヤルホテル八ヶ岳」従業員:荒川浩平
幼少期の高梨薫:河野凪桜
アイドルグループ「heels」メンバー:Non(heels)
アイドルグループ「heels」メンバー:Chifumi(heels)
アイドルグループ「heels」メンバー:Harumi(heels)
※クレジットではHarumiさんとなっていますがHarukaさんの間違いの可能性あり
犬の飼い主:Crystal(heels)
リダ、安藤理恵 他