【ボイスⅡ 110緊急指令室】最終回10話ネタバレあり感想/ある高級マンション在住の不運

ボイスⅡ 110緊急指令室10話感想★ボイスⅡ 110緊急指令室

日本テレビ系土曜ドラマ枠(土曜22時)にて連続ドラマ『ボイスⅡ 110緊急指令室』の最終回・第10話が2021年9月25日(土)に放送されました。主演は唐沢寿明さんです。

私は、片桐さん(片桐優斗役:中川大輔さん)と石川さん(石川透役:増田貴久さん)が心残りです。

最終回の声優ゲストが三ツ矢雄二さん(上杉役:三ツ矢雄二さん)っていうのは、納得です。

【ボイスⅡ 110緊急指令室】第10話の簡単あらすじ

久遠京介(安藤政信)がクーラーボックスを持って警察に出頭してきた。樋口彰吾(唐沢寿明)は、久遠から意図を引き出そうとするも捜査一課にはばまれてしまう。

【ボイスⅡ 110緊急指令室】第10話のネタバレあり感想

以下、『ボイスⅡ 110緊急指令室』第10話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

無事で良かった

緒方さん(緒方拓海役:田村健太郎さん)の指は、普通に帰ってきて良かったです。

てっきりクーラーボックスの中に爆弾を仕込んでいると思っていたので、ひやひやしました。
そう考えると、命も助かって奪われた物も返ってきた緒方さんって、すごく久遠さん(川村琢磨役:安藤政信さん)に好かれてるのでは。
と思ったんですけどもっとよく考えると、久遠さんは、樋口さん(樋口彰吾役:唐沢寿明さん)の周辺に直接命を奪うようなことは避けているようだったので、必然でした。

すぐの仕事復帰は痛々しかったですが、ケガをした緊急出動班のメンバーともオソロとか仲良し雰囲気で、しんどいながらもほっこりしました。

かっこよさを挽回してくる重藤一課長

途中で、突然見知らぬ係長(峯田弘明役:杉本凌士さん)が出てきて、私はきょどって重藤一課長(重藤通孝役:藤本隆宏さん)を心で呼んでしまいましたが、それに応えるように一課長が出てくれてうれしかったです。
重藤一課長のかっこいい場面がたくさんでした。

今までと心を入れ替えて、率先してECUと協力してくれてうれしいですが、今までのいい具合にキツい一課長も恋しいです。

ある高級マンション在住の不運

ある高級マンションに住んでいるというだけで個人情報をさらされるとか、訳が分かりません。
悪いことをしている人もそりゃあ住んでるかもしれませんが、大多数の巻き込まれた人がかわいそう過ぎます。
幾ら何でも、関係ない人が多いことを考えると爆弾ボタンを推す人もそんなにいないだろう、久遠さんが誘導で押してるのでは?と思っていたのですが、そうじゃなかったんですね。

ボタンを押した人が誰か分からないから責任がないっていうのは違うと思います。ふとした時に自分の罪の重さを感じて、一生の罪を背負っていくと思います。
そもそも普通だったら、1つ目が爆発した時点で理性が働いて思いとどまる気がします。
それを越えてボタンを押そうとするのは根っからの悪人なのでは?

趣里さんキャラ(謎の女性役:趣里さん)が意味深に描かれていて、
押すなよ押すなよ、で押さない展開なのかと思ったら、押すんかーい!とは思いましたよね。
押した彼女はほほ笑んでましたし、闇を感じました。

結局、警察は彼女までたどり着けず、やったもん勝ちになったのは不満です。

ボタンが届いた人たちの大多数が110で連絡を入れてくれたことについてはうれしくて。律儀な人が多くてすてき!と涙腺を直撃しました。予想外でしたがとても好きです。

スポンサーリンク

幸せな人

今回の一番の心残りは片桐さんです。

何を持ってしても、片桐さんが後悔するところを見たかったのですが、
幸せそうに、一番自分の望む形で命を賭すことができていて悔しかったです。
このドラマで一番幸せだったのは、片桐さんなのではないでしょうか。

実況のまとめ方がうまいと感心をしていましたが、よく見ると、片桐さんがまとめたのではなく、実況が公開されて視聴者がまとめたってことなんですかね?
片桐さんの新たな才能を見つけたと思ったのにがっかりしました。

片桐さんが久遠さんの弟でなかったのは意外でした。
それであれば、久遠さんに陶酔した理由を回想でやってほしかったです。あれだけの狂信者が生まれた理由を、数行の言葉だけで済ませてほしくなかったです。

逆に、久遠さんに関してはうまく収まったなという印象です。
9、10話で久遠さんを見ていくうちに、結局死にたがりなのかなっていうふうに見えました。
でも自分で命は絶てないから他の人、特に樋口さんに、っていうように見えて。樋口さんが引き金を引かなくてどう締めくくるのだと思っていたら、爆発から守るという結末で、なるほどなと。

久遠さん的に、やっとお母さんの下に行けて良かったのかもしれません。

樋口さんから説得されていた時には少し小物感が出てきてしまって、それも含めてありでした。片桐さんがそれを見てたら怒り狂ったでしょうから、やっぱりあのタイミングでいなくなれて、片桐さんのためには良かったのかもしれません。

石川さんが助かる道はなかったのか

石川さんも結局、本当に亡くなっていて受け入れられないですし、
大樹くん(樋口大樹役:鳥越壮真さん)も殻にこもったままで救いが全然ない!と思っていたら、
大樹くんだけは復活して良かったです。

大樹くんに解剖映像を見せたと知った時にはエグ過ぎて白目でしたが、お父さん譲りのタフさを見せてくれました。
でも、第二の久遠さんにならないかなとちょっと心配がくすぶってはいます。
あと最後にボタンを押した方も心配です。
その後に大きな影響を与える人物であり、事件だなとしみじみ思います。

ボイスⅡ 110緊急指令室 総評

常にハラハラした展開に、見ていてしびれました。

ちゃんと白塗りの男の話をまとめ上げられていたのも良かったです。

あと、主人公の精神力がぱないです。樋口さんが怒りにわれを忘れる場面がなかった代わりに、橘室長(橘ひかり役:真木よう子さん)のメンタルに負荷をかけていたようにあります。2ならではなのでしょうか。

石川さんが亡くなったことについては、失ったものが大き過ぎて喪失感がすごいです。

次の展開が気になる話運びにとても楽しませてもらいました。

【ボイスⅡ 110緊急指令室】第10話のキャスト(敬称略)

樋口彰吾(港東署ECU緊急出動班・班長、警部補):唐沢寿明
橘ひかり(港東署ECU緊急司令室・室長、雄二の恋人):真木よう子
石川透(港東署ECU緊急出動班・捜査員):増田貴久
山城早紀(港東署ECU緊急司令室・副室長):宮本茉由
片桐優斗(神奈川県警捜査一課・捜査員):中川大輔
小松知里(港東署ECU緊急司令室・新人室員):藤間爽子
緒方拓海(港東署ECU緊急司令室・室員、ホワイトハッカー):田村健太郎
小野田則親(神奈川県警・本部長、故人):大河内浩
足達大輔(港東署ECU緊急出動班・捜査員):遠藤雄弥
島田康彦(港東署ECU緊急出動班・捜査員):福澤重文
佐伯和則(港東署ECU緊急出動班・捜査員):宮田佳典
香川俊太(港東署ECU緊急出動班・捜査員):松本博之
樋口大樹(彰吾の息子):鳥越壮真
宮脇和馬(港東署ECU緊急司令室・室員):倉田大地
植松恵(港東署ECU緊急司令室・室員):早坂望美
重藤雄二(港東署ECU緊急出動班・二代目班長、警部補、橘の恋人、通孝の義弟):増田昇太
重藤通孝(神奈川県警・捜査一課長、雄二の義兄):藤本隆宏
川村琢磨(久遠京介を名乗る神奈川医科大学准教授、解剖医、白塗りの男):安藤政信

上杉(高級マンション「横須賀フロントタワー」の住人):三ツ矢雄二
謎の女性:趣里
川村由紀子(舞踊家の家元の娘、川村琢磨の母親):智順
中学生の川村琢磨:高村佳偉人
本田慎也(神奈川県警・刑事部長):久松信美
峯田弘明(神奈川県警・捜査一課第四係長):杉本凌士
捜査員:村本明久
佐々木智成(横須賀フロントタワーに遊びに行った少年):松本優翔
港東署警察官:宮森右京
記者:千葉誠太郎
高級マンション「横須賀フロントタワー」でエレベーターに閉じ込められた住人:春延朋也
佐藤真知子(記者):佐藤真知子(日本テレビアナウンサー)
 大上貴史 他