【精神分析医 氷室想介の事件簿~超高層ビル密室殺人の謎~】ネタバレあり感想/パノンの将来が不安

精神分析医 氷室想介の事件簿~超高層ビル密室殺人の謎~感想2時間ドラマ・サスペンス感想

BS-TBS土曜サスペンス枠(土曜19時)にて2時間ドラマ『精神分析医 氷室想介の事件簿~超高層ビル密室殺人の謎~』が2022年2月26日(土)に放送されました。主演は小泉孝太郎さんです。

BS-TBSで3カ月連続新作2時間ミステリー放送の2カ月目です。

正直、1カ月目のホテルマンで後のドラマに不安を覚えていたのですが
小泉孝太郎さん(氷室想介役:小泉孝太郎さん)のドラマとは相性がいいことが多いので、今回楽しく見ることができてうれしいです。

【精神分析医 氷室想介の事件簿】簡単あらすじ

アパレル会社パノンの社長が密室の中、亡くなった。警視庁の田丸有希(美村里江)は、知人の氷室想介(小泉孝太郎)に捜査協力を依頼する。

【精神分析医 氷室想介の事件簿】ネタバレあり感想

以下、『精神分析医 氷室想介の事件簿~超高層ビル密室殺人の謎~』の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

ドラマの雰囲気をゆっくりとつかむ

コミカルなドラマなのかシリアスのドラマなのか最初は判断が付きませんでした。

なんといったって冒頭にタイムマシーン3号のお2人(赤いウエアでジョギングをする男性役:山本浩司さん)(黄緑のウエアでジョギングをする男性役:関太さん)出演ですからね。
私は大好きなので、もっと出番が多くても良かったくらいですが、そうではない人は最初から出はなをくじかれるかもしれません。出オチ感すごいです。
1人じゃなくコンビで出してもらえるのはありがたいです。

ただ、彼らはただのジョギングしている人なのか、被害者(大和田健三役:原岡見伍さん)の部下的な人なのか、護衛の人なのか分かりませんでした。結局、通りすがりの人ってことですかね。
登場人物の人名表記が凝っていて好感が持てたので、この辺りにも表記が欲しかったです。
一瞬の間に目の前の人を見失うのが華麗ですわ。そして、ちゃんと靴の持ち主を探してあげるのが偉いです。

この事件の犯人は、妻(大和田美智香役:土井悠さん)と息子(大和田一之役:増田修一朗さん)ができていて共謀したのかと思ったら、息子の単独犯でびっくりでした。

結局はコミカルよりのドラマだということに、中盤差しかかったくらいに理解できました。

キャラクター感想

氷室先生の相棒役の、有希さん(田丸有希役:美村里江さん)も舞さん(川井舞役:筧美和子さん)もどっちも違う良さがあって好きです。

まず有希さんは、圧が強くて、多分上から目線なところもあるんでしょうが嫌みがなく、あと声が低くハキハキ話すところもキャラに合っていていいです。かっこよくてずっと聞いていたいです。
犯人を説得するシーンは、みんなほれちゃうよ!と思ったら犯人に響いてなくてびっくりでした。

舞さんは、氷室先生が言うように、すごいです。
氷室先生をかたったマッチング相手に会いに行くとか、相当度胸が据わっていないとできないことです。
その上、真実をつかんでくるんですから、無謀ではなくて優秀です。
氷室先生とのやりとりが本当に面白いです。

その氷室先生はというと、真面目な人かと思ったらちょっと抜けてるところもあってかわいい人でした。
故障したパソコンをパッと直せるなんて最強にかっこいい!と震えていたら、静電気を発生させて行き当たりばったりだったみたいで吹きました。
つらいことの後にはいいことがあるっていうのは、私も人生プラマイゼロ論者なので、氷室先生には共感しめくりでした。空気椅子はやってみてもいいかもしれないですね。
何とか効果という話よりは、聞き取りの際に見せたしぐさの読み取りのほうをドラマに期待していたのでもっと見たかったです。

有希さんのワンコ系相棒(君島太一役:松本岳さん)も王道でいいです。
犬3匹分の換算って1匹分が何なのかも不明で、訳分からん過ぎて好きです。

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犯人予想と実際

登場人物が多く、犯人を絞り込むのが困難で良かったと思います。

予想

登場人物が多いものの、ピンとくる人がおらず見守りました。

結婚詐欺師の男性の背中写真が出た時点で、大沢さん(大沢裕翔役:永井大さん)の詐欺師が確定しました。ただ、大体この手の人は本人ではなくヒント係とかなので、さらに犯人を探りましたが候補が自分の中で出なかったので、もしかしてこのまま大沢さんが犯人なのかなと怪しみながら思いました。

実際

犯人は米沢さん (米沢理恵子役:大河内奈々子さん)でした。

大沢さんに渡すお金を工面するため会社のお金に手を付け、バレそうになって行動に移したと。
道を踏み外していないのに報われない人生だという言葉を信じていたのに、犯人だったとは、頭を殴られた気分でした。

亀の話で場が和んで犯人候補から外したのが駄目でした。その時に励ました大切な人が詐欺師だったったいうのも、その後悲劇を生み出しかけたので、氷室先生のカウンセリングが逆効果になったのは残念です。

プリンターに毒を仕込んだのは、親指と人さし指にしか痕が残らないものかな?っていう疑問はありますが、特殊で興味深かったです。
それだと社内無差別事件が発生するのではないかとヒヤヒヤしましたが、社長室専用コピー機だと気付いて安心しました。
望月さん(望月伸介役:山崎銀之丞さん)は事件後社長(秋元貢太郎役:井上肇さん)のパソコンを使っているように見えたので、あわやその時に亡くなっていた可能性もあると思うと恐ろしいです。望月さんの年齢だと、指をなめて紙をめくったりしませんかね。

仕事中に枝毛切りはドン引きで、確かに三浦さん(三浦佳奈役:小野真弓さん)は怒り過ぎでしたが、少し髪を触っただけというほど軽いものでもないと思うのだけど……ともやもやしてたら、枝毛切りに使っていた小さいはさみが犯行準備の道具だったと聞いて目からうろこでした。この伏線はすごいです。

三浦さんがあれだけ米沢さんへつらく当たっていたのも、好きな人を取られる焦りからだと思うとうなずけました。

大沢さんは、あれだけ女性を傷付けておいて、正直足一本で済んで良かったよなあと思います。

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パノンの将来が不安

秋元社長は、力尽きたと思ったら再度起き上がって苦しみ出したので、2種類の毒物を使ったとか2人犯人がいるとかそういうことの示唆かと思ったら全く関係ありませんでした。
一昔前によくあったお笑い芸に似てるな~と見た時は思っていたのですが、その感覚のほうが近かったようです。

じゃないほうの御曹司こと景太郎さん(秋元景太郎役:植木祥平さん)は、メッキ工場だと真面目に仕事をしているようですし、いうほど悪くないのでは?と思ったら、酔ったらだる絡みだったのでやっぱり社員さんの評判は正しいのだと思いました。
それにしても、「じゃないほう」って、比べたうちのそうじゃないほうだと思っていたので、であるほうの御曹司もいないと変な感じでした。
この場合は、望月さんがそのポジションってことなんですかね?

それにしても、パノンの会社にまともな人がいないのが、先行き不安です。
女性社員さん(アパレル会社「パノン」女性社員役:君島光輝さん)(アパレル会社「パノン」女性社員役:芦原優愛さん)が米沢さんに大沢さんの紹介をお願いするのも、米沢さんがすでに恋仲だったり好意を持っていたりっていう可能性を全排除した行動でドン引きでした。

総括

主要キャラが魅力的で、登場人物も多く、楽しく見ることができました。

メリハリではなく、ずっとコミカル調だったんですかね?個人的には、ここで緩めちゃうのか~っていうやや中途半端に感じるところもあったので、もう少しシーンを選んでくれるとうれしいです。

面白かったのでシリーズ続編希望です!

【精神分析医 氷室想介の事件簿】キャスト(敬称略)

氷室想介(精神分析医、「氷室想介クリニック」院長):小泉孝太郎
田丸有希(警視庁捜査一課・警部補):美村里江
米沢理恵子(アパレル会社「パノン」派遣の経理担当):大河内奈々子
川井舞(「氷室想介クリニック」受付):筧美和子
三浦佳奈(アパレル会社「パノン」総務部):小野真弓
君島太一(警視庁捜査一課刑事):松本岳
秋元貢太郎(アパレル会社「パノン」社長):井上肇
新藤美奈(「氷室想介クリニック」患者):太田彩乃
秋元景太郎(アパレル会社「パノン」社員、貢太郎の息子):植木祥平
大和田一之(健三の息子):増田修一朗

田丸はじめ(有希の息子):市川陽夏
赤いウエアでジョギングをする男性:山本浩司(タイムマシーン3号)
黄緑のウエアでジョギングをする男性:関太(タイムマシーン3号)
田沼(「パノン」八潮鍍金工場工場長):金井良信
片岡智宏(アパレル会社「パノン」総務部長):若林幸樹
中国料理店店員:柿弘美
大和田健三(「東浜物産」社長):原岡見伍
大和田美智香(健三の後妻):土井悠
料亭女将:島津尋
アパレル会社「パノン」女性社員:君島光輝
アパレル会社「パノン」女性社員:芦原優愛
望月伸介(アパレル会社「パノン」経理担当取締役):山崎銀之丞
大沢裕翔(広告代理店「大沢デザイン事務所」代表):永井大
 羽鳥早紀水野瑛上甲裕依 他