【さすらい署長風間昭平スペシャル(15) 塩屋岬いわき殺人事件】ネタバレあり感想/優しい世界ではなかった

2時間サスペンス感想

テレビ東京系月曜プレミア8枠にて2時間ドラマ「さすらい署長風間昭平スペシャル 塩屋岬いわき殺人事件」が2022年1月24日(月)に放送されました。北大路欣也さん主演のシリーズ第15作目になります。

のんびりしているように見せて、いろいろと驚きの展開で面白かったです。

【さすらい署長風間昭平(15)】簡単あらすじ

風間昭平(北大路欣也)は特命の署長として、福岡県のいわき常磐署に赴任した。
赴任初日に配送を担当した小野久志(小倉一郎)が、橋の上から転落し亡くなったことに風間は驚き、捜査本部の手が回らない部分を調べていく。

【さすらい署長風間昭平(15)】ネタバレあり感想

以下、「さすらい署長風間昭平スペシャル(15) 塩屋岬いわき殺人事件」の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

さすらい署長シリーズ

さすらい署長シリーズってそんなに見た記憶がなくて、2、3作くらいしか見てないんじゃないかなと思って調べたら、放送期間がそれぞれ空いていて、自分の感覚が正しそうでした。

ただ、実際視聴すると、大きい車だったり、制服を嫌がったりっていうのは覚えていたので、違和感なく話に入れて良かったです。

言われるまでヒゲに違和感がなくて、似合っていてすごいです。

欣也さん(風間昭平役:北大路欣也さん)はまだまだお元気で、サスペンスの主演ができそうでうれしいです。今回は、倉持さん(倉持大役:勝野洋さん)のほうが年上の設定なんですかね?ヒゲもあるし、上下関係が分かりにくくて困りました。

フラガール!

東日本大震災にもかなり触れていました。
年月もたったし、福島をやるには触れないわけにはいかないでしょ、って感じなんですかね。
今も人々の心に爪痕が残っているのだなと思いました。結構しんどいところもありました。

いわき市はフラダンスにも力を入れているんですね!フラガールのシーンは豪華で楽しかったです。まるで日本じゃないような世界観でした。
堀内さん(向井邦枝役:堀内敬子さん)のフラダンスも所作がきれいですてきでした。

若手刑事とのコンビが良かった

中山優馬くん(西野賢一役:中山優馬さん)の演技が、少し見ないうちにすごくうまくなっていてビックリしました。
特に声が良かったです。

父親との確執がもっとあるのかと思ったのですが、風間署長と話すうちにいつの間にか解けていたようで、もっと苦しい思いが聞けても良かったのかなと思いました。

現場の証拠を隠した時には青ざめましたが、その後の屋上で風間署長と話す、ここで証拠のことを話さなかったら後戻りできないと思ったところで、素直に話してくれて首の皮一枚つながりました。

同期の警察官の息子である西野さんだけでなく、さすらい署長を慕う藤沢さん(藤沢華役:吉本実憂さん)と両方のコンビ行動を見られたのが良かったです。やはり、戸惑う目の多い中、主人公に好意的な刑事さんがいると癒やされます。

貴崎課長は憎めない

貴崎課長さん(貴崎寛治役:岡田浩暉さん)は、排他的で態度が悪い。にもかかわらず、あまり嫌な人には見えませんでした。

新沼さん(新沼義晴役:山本浩司さん)が自殺濃厚となったにもかかわらず、署長の意見に反発せず、事件の可能性を考えて捜査を打ち切らなかったことから、本質的には仕事に熱心で優秀な人なのだと分かり、がぜん好きになりました。

持ち逃げが判明し、風間署長への態度が軟化した場面は、これがチョロインってやつなのかと愕然としました(最近覚えた)。
もうちょっと懐くにしても時間がかかると思っていました。
確かに風間署長の、今のは大見得ではなく決意だっていう言葉は感情的になり過ぎない、いいあんばいの返答で、私も好きでした。

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犯人予想と実際

いわき市の人は皆さんいい人で、こんないい人の中に犯人はいてほしくないけど、優しさの裏側に抱えているものがあったほうがドラマとしては面白いよね~と考えていたら、ちょうどうってつけのようにエムズサイドのお2人が登場しました。しかもキャスト的にも最適で感動すらしました。

話が進んでも、どう考えても室屋さん(室屋和宏役:河相我聞さん)が犯人にしか見えなくて、しかも投資資金を持ち逃げされた被害者ポジションに入ったので、これは室屋さんが犯人でなければ私は爆発してしまうって感じでした。
ストレートな犯人もいいもんだと思っていたのですが、気掛かりは倉持さんという人物の役割が出てきていないことでした。

犯人を説得する役か、以前投資詐欺に遭ってひそかに復讐を狙っている人かもしくは……と想像を巡らしてはいたのですが、あかりさん(宮本あかり役:足立梨花さん)の前に室屋さんが登場した時点でオーソドックスな展開よきよきと安心していたら。
まさか室屋さんが口封じされてしまう徹底ぶりで、黒幕は倉持さんでした。憎い展開です。手に掛けるのはほぼ室屋さんなのが、上下関係を著明に表しています。

室屋さんが、刃物を持って脅迫する様子が少し不慣れだったのは黒幕がいる示唆だと思うと、頭が下がります。

あれだけ頼りがいのあるいい人に見えた倉持さんが、出世欲にまみれた自己中心的な人物に変貌して恐ろしかったです。
いわきの良さに触れて気持ちが変わってくれれば良かったのに、悪いほうに進んでしまって残念でした。

逆に新沼さんは、元雇用主の小野さん(小野久志役:小倉一郎さん)に自分のいら立ちをぶつける嫌な人だと思っていましたが、その元雇用主から投資詐欺を打ち明けられるくらいには信用されていて。脅迫しようとしたのは自分のためでしょうが、多少なりとも小野さんのために動いていると感じられる部分もあったので、第一印象ほどは悪いイメージは残りませんでした。

田島副署長(田島泰役:おかやまはじめさん)のミスリード差し込みは、それまでのキャラからしてナイナイって感じで一切信じませんでした。
まさか盗聴されているとは思っても見ませんでした。田島副署長が、元警察官だからと情報を流してるくらいだと想定していましたが、一切関係していなくて良かったです。

あかりさんと留美さんの関係

あかりさんが暗い原因は、過去に窃盗、かつその流れで人を死なせてしまって服役していた後めたさからだったようです。
予想以上に重たい過去に驚きです。そりゃあ、プロポーズも素直に受けられませんよね。

そして、何らかの関係のありそうな留美さん(中沢留美役:大後寿々花さん)とは姉妹だったとは、驚きに驚きが重なります。

しかも、留美さんは自殺ではなく、倉持さんと室屋さんの手によるものだとは、考えを捨てた時点で明かされて驚きが続きました。階段の背後に潜んでいるのがちょっと笑いたくなる感じの怖さでした。

留美さんが、あかりさんにかばってもらったにもかかわらず、いまだに室屋さんと行動を共にしているのは何か理由があるのかと思ったら、いまいち明かされませんでした。
あかりさんを突き放すために言った好きだという言葉が本当だったんですかね?捕まって無理やり従わされてたのかもしれませんが、今は倉持さんと組んでいるのでいまいちつながりませんでした。

留美さんは現状を嘆いているかもしれませんが、罪を全てかぶったあかりさんのほうが大変だったと思います。

福島から来たってだけで中傷されるなんて、そういう人も確かにいるのでしょうが、大多数はそんなことないと思うので、出会いがなくて残念でした。それを取り戻すかのようにあかりさんは現在いい人たちに囲まれていて良かったです。

ちょっと、あかりさんをいい人にしたくて、留美さんを調整され過ぎている感じはありました。

喫茶店のおじさま(根津重彦役:横内正さん)がダンディーで、趣味がコーヒーにカメラって、王道を行き過ぎていてうっとりしました。

さすらい署長風間昭平(15)総括

冒頭はほんわかしていて、事件は起きないんじゃないか?っていう雰囲気からの重ための話に突入。
震災や復興のことも考えさせられました。

人間関係にボロボロにされる人がいたり、いい人が黒幕だったり、かなりの人間不信を生むドラマでした。

我聞くんのいい動かし方だったと思います。

黒幕の存在や驚きに、たくさん楽しませていただきました。

【さすらい署長風間昭平(15)】キャスト(敬称略)

風間昭平(いわき常磐署署長、ワンポイントリリーフの署長):北大路欣也
西野賢一(いわき常磐署刑事):中山優馬
宮本あかり(旅館「古滝屋」従業員):足立梨花
貴崎寛治(いわき常磐署刑事課長):岡田浩暉
中沢留美(投資会社「株式会社エムズサイド」顧客担当):大後寿々花
小野久志(宅配ドライバー、元「高屋旅館」経営者):小倉一郎
藤沢華(いわき常磐署刑事):吉本実憂
田島泰(いわき常磐署副署長):おかやまはじめ
川谷(いわき常磐署刑事):金井勇太
佐々木(いわき常磐署刑事):斎藤修
新沼義晴(元「高屋旅館」従業員):山本浩司
室屋和宏(投資会社「株式会社エムズサイド」社長):河相我聞
村里耕二(盛岡南署刑事):石倉三郎
根津重彦(喫茶店「會津壹番館」店主):横内正
向井邦枝(旅館「古滝屋」女将):堀内敬子
倉持大(福島県警OB):勝野洋

福島県警察鑑識:谷本貴彦
小野卓(久志の息子):池田たかひろ
浜口(元「高屋旅館」従業員):小山晶士
「高屋旅館」再建の女性投資者:荒井眞理子
「高屋旅館」再建の男性投資者:内田紳一郎
投資会社「株式会社エムズサイド」男性社員:川合智己
投資会社「株式会社エムズサイド」女性社員:理恵
「高屋旅館」再建の男性投資者:新井政男
新沼の行きつけ店ホステス:渡辺小夏
13歳の宮本あかり:中田華月
少女期の中沢留美:上田帆乃佳
 他

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