【嫌われ監察官 音無一六2~警察内部調査の鬼~】ネタバレあり感想/2人の相棒を楽しむ

嫌われ監察官 音無一六2~警察内部調査の鬼~感想2時間ドラマ・サスペンス感想

テレビ東京系水曜ミステリー9枠にて2時間ドラマ『嫌われ監察官 音無一六2~警察内部調査の鬼~』が2014年11月5日(水)に初回放送されました。小日向文世さん主演のシリーズ第2作目になります。

今回は2020年9月にBSテレ東で再放送されたものを視聴しました。

音無一六さんが連ドラになるということで、2時間サスペンスのシリーズを振り返りで視聴したいと思います。多分内容はほとんど覚えていないので楽しみです。

1は放送捕獲できませんでした。多分一番好きなのが1だと思うので悲しいです。

【嫌われ監察官 音無一六2】簡単あらすじ

音無一六(小日向文世)から取り調べを受けていた南荒川署署長の植松栄作(佐久間哲)が自殺し、音無は周囲から非難の目を向けられる。
一方、五月女ちとせ(京野ことみ)は、ストーカー殺人で服役していた木嶋優一(阿部亮平)が出所後6日で殺害された事件を追いかける。

【嫌われ監察官 音無一六2】ネタバレあり感想

以下、『嫌われ監察官 音無一六2~警察内部調査の鬼~』の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

私の知ってる一六さん

ちとせさん(五月女ちとせ役:京野ことみさん)が「私の知ってる一六さんはそんな人じゃなかった」って言ってましたけど、1の再視聴ができていなくて、知ってる一六さん(音無一六役:小日向文世さん)どんなの~?!ってなりました。
本当は真っすぐな人なんだろうなっていうのは伝わりました。

音無さんは一見キツい物言いですし、監察官ですし、完璧人間を期待していたのですが、最初から音無さんが非を認めるという事態でショックを受けました。
完璧主人公設定が好きなのでショックですが、間違いを認められるのはできた人間ですし、やったことは結果的に間違えていなかったですし、成長につながって良かったなと思いました。

捜査に付いていくヘラヘラ顔の音無さんを覚えていなかったので見た時にはびっくりしました。

虫嫌い設定は欠点だらけの刑事のほうかと思っていたら音無さんのほうで勘違いしていました。

他にも自分の中で、小日向さん関係なく、ひきこもり係とか毒ハブとかと設定が混ざってそうで連ドラ視聴に不安を感じました。

レギュラー陣像をゆっくり思い出す

小日向さんとことみさんの印象が強くて、見るまで他のキャラクターはぼんやりしていたんですが、千住警務部長(千住遼子役:田中美佐子さん)が音無さん以上に正義の人で、そうだしっかりと上司だったんだと思い出しました。

何だかちょっと軽い性格の印象があったんですが、めちゃめちゃどっしりとしていました。

二宮さん(二宮満役:小野武彦さん)も、お取り寄せうんぬんを聞いてどういう人か思い出せました。

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犯人予想と実際

まず明らかに怪しいのは家政婦の弥生さん(長谷川弥生役:細野今日子さん)でした。疑ってくれと言わんばかりの雰囲気でしたが、怪しいけど犯人とは違う、どちらかといえば犯人の手下的な感じで木崎家を陥れようとしているのかなと思ったら、真実を白状してもらうために岡崎家息子さんの連れ出しを実行し、まさかの康子さんへ協力していたとは驚きです。

どちらかといえば味方ポジションで驚きました。

誘拐は未遂

実際にやったことは良くないことなのですが、坊っちゃんを気分転換させてましたっていう言い訳で通りそうなレベルなので、弥生さんが優一さん(木嶋優一役:阿部亮平さん)やお母さん(木崎康子役:りりィさん)に償いたいことを考えれば、猪突猛進的な部分はあるもののいい人なんだろうなと思いました。

友達が心配でフォローをお願いをした人がそのせいで捕まってしまうとか、しかも自分の好きな人とか、後悔しかないですよね。

弥生さんからの声も届かないくらい若葉さんは危ない世界に漬かってしまっていたんですね。

さらに犯人予想、そして実際

あと犯人そうなのは岡崎さん(岡崎忠彦役:升毅さん)しかいませんでした。ストレートに岡崎さんが犯人っていうのも不満ではありましたが、この人しかいないんだろうなーと思って見ていたら、奥さん(岡崎光枝役:芦川よしみさん)が走ってきてマジか!ってなりました。

犯人は岡崎さんの妻・光枝さん でした。

正確には、優一さんを手にかけたのは須賀さん (須賀慎司役:山中聡さん) 、娘さんと須賀さんを手にかけたのは光枝さんです。
お嬢さま夫人に見えたので完全に蚊帳の外に置いていました。

びっくりのめじろ押し

義理の父親である岡崎さんなら若葉さんへの犯行もあり得るかと思ったのですが、実の母親である光枝さんが手にかけていたなんてびっくりです。

ビンタしたら1回転して階段から落ちたのもびっくりでした。

娘さんより岡崎さんを取ってしまったんですね。
この時に岡崎さんが事実を知ったらどのように対処していたのか気になります。怒りっぽい人な印象でしたが、やってもいないことで疑われたらそりゃあ怒るでしょうし、自首を促してそれでもそばにいてあげたのかもしれません。

岡崎さんは音無さんからも康子さんからも一時犯人扱いされ、めちゃめちゃかわいそうでした。しかも奥さんが犯人で、私だったら灰になりそうです。

光枝さんの犯行は一切言い訳ができませんね。
慌てて行った割に計画的で残忍で、貴婦人と思っていたのにとショックでした。

冷静になって

康子さんはせっかく何年もかけて証拠の一部を入手したというのに、最後の最後で見誤って岡崎さんを責め立て、犯人を知ってから気持ちを改めるとは冤罪を責めた警察のことをとやかく言えないなとちょっと思ってしまいました。

あと、冤罪事件ばっかり追いかけて、優一さんの事件の犯人を捜そうとしないのが逆に心配になりました。

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2人の相棒

1では、音無さんのことを嫌いから尊敬に感情変化させていった気がするちとせさんが好きなのですが、途中に植松さんに相棒役を渡してあげて大人だなと思いました。

ちとせさんの相棒もいいですが、吹っ切れた植松さんの相棒も良くて、もっと見たいなと思いました。

植松さんの成長

家の前でひそかに頭を下げる音無さんを偶然目撃したから植松さんは受け入れられたのだと思いますが、目撃していなかったらどうなっていたのかと青ざめていたものの、父親の告発文を送ったのは植松さんだったのでどちらにしても時間が解決してくれそうで安心しました。

一度手が出てしまったものの、現実を受け止められる人だと思っていたので、音無さんと接して成長できて良かったです。

お父さん(植松栄作役:佐久間哲さん)ももしかしたら何者かの手によって、という線も期待しましたが、そこまでの詰め込みはありませんでした。
お父さんは巻き込まれた側ではありますが、証拠をもみ消す決断をしたのは自分なので、切ないけどしょうがないですね。

なぜ送検前に事実が分からなかったのか。てっきり須賀さんのお父さん経由のお偉いさんからの圧力で握りつぶしたかと思ったら上層部が冤罪を嫌ったって、ほんとに勘弁してほしいです。
また握りつぶされかけましたが、千住警務部長と音無さんがいて良かったです。

嫌われ監察官 音無一六2 総評

1を好きな印象が残っていましたが、2も面白かったです。
えー面白ーい!って普通に言っちゃいました。久々に2サスを視聴したのでなおさらです。

音無さんは過程を間違えている部分はあったかもしれませんが、正しい結果にたどり着いて満足です。

【嫌われ監察官 音無一六2】キャスト(敬称略)

音無一六(警視庁人事一課監察官):小日向文世
五月女ちとせ(警視庁捜査一課、警部補):京野ことみ
植松拓実(刑事、故・栄作の息子):窪塚俊介
七尾政和(警視庁刑事部部長):石丸謙二郎
須賀慎司(レストラン「フォレスト」オーナー):山中聡
桜井善之(木嶋優一刺殺事件の管理官):大谷亮介
岩森剛(南荒川警察署刑事、警部補):やまもとまさみ
髙木和弘(南荒川警察署刑事):坂田聡
村越雄也(南荒川警察署刑事):芳野正朝
木嶋優一(康子の息子、ストーカー殺人で服役):阿部亮平
長谷川弥生(岡崎家家政婦):細野今日子
植松栄作(南荒川警察署署長):佐久間哲
岡崎忠彦(衆議院議員、光枝の夫):升毅
池田昇一郞(警視庁副総監):佐々木勝彦
岡崎光枝(忠彦の妻):芦川よしみ
木崎康子(優一の母親):りりィ
二宮満(居酒屋「みつる」主人):小野武彦
千住遼子(警視庁警務部部長):田中美佐子
 東條織江桜木ひろ子日中泰景熊木聡一大沼遼平園部莉子小形牧雄設楽あず有賀太郎三浦圭祐古口拓也秋間将汰幸野紘子枝龍星 他