フジテレビ系水曜劇場枠(水曜21時)・連続ドラマ「警部補・古畑任三郎 第1シリーズ」の第5話「汚れた王将」が1994年5月11日(水)に初回放送されました。主演は田村正和さんです。
今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。
犯人役は板東八十助さん(米沢八段役:板東八十助さん)です。
さすがベテラン棋士の頭の良さで、話を聞いていても分かりやすかったです。
【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第5話の簡単あらすじ
米沢八段(板東八十助)は竜人戦の封じ手に不正を働いているのではないかと立会人の大石(小林昭二)から疑いを掛けられ殺害してしまう。
同じ宿泊先にいた古畑任三郎(田村正和)が捜査に乗り出す。
【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第5話のネタバレあり感想
以下、「警部補・古畑任三郎 第1シリーズ」第5話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。
時代を先取り
古畑さん(古畑任三郎役:田村正和さん)と将棋陣営が初対面したとき、竜人(中谷竜人役:角田英介さん)が棋士の藤井聡太さんに似ていて、えっ時代先取りしてる?!と驚きました。
まあその後は、全部お母さんに手伝ってもらう人だと分かったので思い直しました。
将棋特化の天才だという表現には良かったと思います。
将棋勝負
古畑さんが将棋勝負で今泉さん(今泉役:西村雅彦さん)に負けてびっくりです。
頭脳戦では何にも負けなさそうなのに。
その後の態度から、強いよって言っていたのは虚勢だったんだろうなと思いました。
封じ手も知らなかったですし、対局も全て説明をしてもらっていましたからね。
今泉さん大活躍なのではないでしょうか。解説が助かりました。
一見挙動不審な古畑さんを、知らないふりする今泉さんが面白かったです。
大事な封じ手
大事な封じ手の封筒の上で字を書いてしまうのも、あまり将棋のことを知らなかったからでしょうね。
私は、下に文字が写るのが嫌で、下に紙が敷かれた状態で文字を書くのは避けるのですが、それだと謎が解けなかったかもしれません。
古畑さんは神経質そうに見えるのに、そういったことは気にしないんですねえ。
まず、殺人事件が起こったのにサインがないと帰れないというボーイさんはどうかしてると思います。
封じ手を入れた封筒は、カーボン用紙を仕込んだとのことですけど、一番難易度の高そうなこの作業をどうやったのか気になります。
被害者の大石さん(大石役:小林昭二さん)が気付いたのも、どこらへんからだったのでしょう。封じ手を書くときに凝視していましたし、無記入が見えたのでしょうか、視力がいいです。
竜人戦の結果
封じ手トリックが暴かれた時点で勝負あったかと思ったのですが、不正の証明であり殺人の立証にはならないという米沢八段の言葉に頭の回転の速さを感じました。追い込まれても冷静です。
そして勝負の鍵になった駒登場。
私は囲碁派なので将棋は全く分からないのですが、どうかなったら裏返すことは知っています!そういう知識レベルでも気付ける証拠はいいですね。
正直、手を汚してまで貫いた将棋勝負だったので負けるんかい!ってなりましたが、結果自分が疑われてでも飛車を裏返して「成る」ことが犯人の立場としては正解だったとか。将棋のベテランとしてはやるせないですね。
悪いことはできないという例になりそうです。
まとめ
古畑さんって、ガチで頭のいい犯人には証拠ではなくて精神論を説くから、それはちょっとなあと思います。
これは好みの問題が大きいので、いろんなアプローチには楽しませてもらっています。
古畑さんの性格が、3話以降くらいから皮肉さマシマシで、犯人に同情すら感じます。
犯人が分かっているのにいろいろと推理させてもらえるところが多くて楽しいです。
【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第5話のキャスト(敬称略)
古畑任三郎:田村正和
米沢八段:板東八十助
大石:小林昭二
今泉:西村雅彦
立花:石田太郎
中谷竜人:角田英介
記録係:川上たけし
他