【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】10話ネタバレあり感想/謎だらけにおびえる秘書

警部補・古畑任三郎 第1シリーズ10話感想古畑任三郎

フジテレビ系水曜劇場枠(水曜21時)・連続ドラマ「警部補・古畑任三郎 第1シリーズ」の第10話「矛盾だらけの死体」が1994年6月15日(水)に初回放送されました。主演は田村正和さんです。

今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。

今回の犯人役は小堺一機さん(佐古水茂雄役:小堺一機さん)でした。ドキドキの展開でつらかったです。

【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第10話の簡単あらすじ

参議院議員・鵜野忠国(森山周一郎)の第一秘書である佐古水茂雄(小堺一機)は、鵜野の愛人清算の際に相手を気絶させてしまいそのまま手を汚す決意をする。しかし、佐古水は全てを押し付けようとする鵜野に思わず殴りかかってしまう。

【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第10話のネタバレあり感想

以下、「警部補・古畑任三郎 第1シリーズ」第10話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

謎だらけ

最初、被害者は鵜野先生(鵜野忠国役:森山周一郎さん)だろうと思ったら女性(沢田マリ役:泉本のり子さん)が標的になっていて???でした。

机に頭をぶつけたわけでもないのに亡くなったように見えて、その後に薬を大量に飲ませていて分からないことだらけでしたが、後になって気を失った彼女を先生のためにそのまま葬ろうと佐古水さんは行動したのだと分かりました。

そんな明らかに先生のために行っている佐古水さんに対して、全てをなすりつけようとする鵜野先生は人の気持ちが分からない人なんだなと残念に思いました。秘書が勝手にしたというのは、ある視点から見たらそうなんでしょうけど、後釜を奪われた上で私が全部罪をかぶりますって言える人がどれほどいるんですかね。

仕えている人のためとはいえ手を汚すのはやり過ぎだと思いますし、仕えていた人が自分を切り捨てる人と目の当たりにしたのはショックが大きいでしょう。

結局鵜野先生も被害者になってしまいました。コーヒーを自分で入れろと言われたのがかんに障ったのかもしれません。

鵜野先生

今回は鵜野先生が本当に生きているのか、息を吹き返すのかっていうドキドキが苦手でちょっと体調が悪くなりました。共感性羞恥が出ちゃってるのかなあと思います苦笑

電話のリダイヤルが佐古水さんの携帯につながらなくて疑ったのは納得できますが、それ以外の追いつめる要素はこじつけにも聞こえたのでちょっとスッキリはしなかったかなって感じです。

だからこそ、現場を押さえる手に最後は出たのかもしれませんね。

生死

愛人さんはビンタのようなもので気を失っているのに、鵜野先生は2回も殴られて生きているって信じられませんでした。古畑さん(古畑任三郎役:田村正和さん)のブラフだと思いました。

病室の前に行ったとき、ああこれは今泉さん(今泉役:西村雅彦さん)が出てくるわって思ってその通りだったのですが、同じ病院に本当に鵜野先生も運ばれていたとはびっくりでした。ウソですと言われたほうが信じられました。

佐古水さんと今泉さんの対面はシュールでした。今泉さんの手術前に面会に行っている古畑さん優しいです。

鵜野先生は術後すぐに会話ができる回復力で、鵜野先生の生命力に感服です。政治家とは、これほどまでに生命力が強くないと勝ち残れないのではないかと思ってしまいました。

記憶喪失にはほっとしました。今回は無意識に佐古水さん視点で見ていたので、都合のいいこともあるもんだとほっとしました。同時に記憶が戻らないか気が気ではない生活が始まるのだなとも思いました。

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あなたならどうするか

あなたならどうするかとの古畑さんの問いに全く考えが出てきませんでした。スナックを関連させるのか、いつものように今泉さんびっくりトラップを引っ掛けるのかっていうところではありましたが詳しい内容までは思い付きませんでした。

古畑さんは、鵜野先生に佐古水さんへのお礼の言葉を言ってもらい、裏を読んだ佐古水さんに再度手を汚させその現場を押さえるといった方法でした。

鵜野先生は記憶喪失で仲間にはできないと言っていたので除外したのですが、そこを逆手に取るとはやられました。まあ、政治家としての活動を忘れているわけではないので、清らかな気持ちでのお礼だったかは疑っていますけど。秘書としては優秀(だけど政治家として向いてないし跡を継がせる気もないよ)っていう裏側を読んで嫌な気持ちにもなります。

鵜野先生の記憶喪失で延命した状況を即座に悪化させる方法をとるのはいかがなものでしょうか。ちょっと安直過ぎました。

あと、あっさり注射器とか薬剤とか部外者が入手可能な病院は監査が入ったほうがいいのではないかと心配になりました。古畑さんの口添えで、あえて手薄にしていたんですかね。

佐古水さんが逮捕されたことによって鵜野先生を守る義務はなくなったでしょうから、自分にされた嫌なことを洗いざらいしゃべってほしいです。

友達が少ない人

その場しのぎの偽装だったのであらが多かったですが、心中に見せかけたのはなるほどと思いました。
この頃の携帯はリダイヤルはできても、着信履歴は残らない仕様なんですね。現代だったら通用しない手でした。

最後の、友達が少なそうな古畑さんに振られる友達が少なさそうな佐古水さんが面白かったです。

次回

次回は桃井かおりさん出演回です。桃井さんの回が気になっていたので楽しみです。

【警部補・古畑任三郎 第1シリーズ】第10話のキャスト(敬称略)

古畑任三郎:田村正和
佐古水茂雄:小堺一機
鵜野忠国:森山周一郎
今泉:西村雅彦
沢田マリ:泉本のり子
 他