日本テレビ系土曜ドラマ枠(土曜21時)にて連続ドラマ『金田一少年の事件簿』の第5話「黒死蝶殺人事件完結編」が2001年8月11日(土)に初回放送されました。主演の2代目金田一少年は松本潤さんです。
今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。
まだまだるりちゃん(斑目るり役:柳英里紗さん)についての痛みは癒えていません。かわいくって悲しくって、せめて残された人には幸せになってほしいです。
2代目【金田一少年の事件簿】第5話の簡単あらすじ
斑目家の人間が次々と蝶に見立てられて死んでいく。斑目るり(柳英里紗)の無念を晴らすためにも、金田一一(松本潤)は事件解決に奔走する。
2代目【金田一少年の事件簿】第5話のネタバレあり感想
以下、『金田一少年の事件簿』第5話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。
竹蔵さんは重要
4話の感想では語れませんでしたが、竹蔵さん(刈谷竹蔵役:南州太郎さん)は結構重要人物だったと思います。
話し方が唯一漫画っぽいというか、古い人のしゃべりで特異な感じがして、いろいろ大事なことを目撃していたりピンポイントで出てきて、陰の立役者だと私は思っております。
相変わらずの猪川刑事
猪川刑事には(猪川将佐役:高杉亘さん)5話でも相変わらずイライラさせられっぱなしでした。
容疑者に逃げられたら大問題だと言っていましたが、閉じ込めている中で被害者が出たら同じぐらい大問題だろうと。なぜ意地でもそこには触れないのか不思議です。
そして安全圏に行ったと思われた揚羽さんを、間違った消去法で犯人が分かった気になって呼び戻すとか駄目過ぎるでしょう。多少の駄目さなら猪川刑事かわいいな~とかで許せるんですけど、今回はちょっと駄目でしたね。
はじめちゃん(金田一一役:松本潤さん)たちがいなかったら冤罪逮捕でもっと大変な事態になっていました。
解決パートのビックリ要因でした。
犯人
犯人は小野寺さん (小野寺将之役:本宮泰風さん)でした。
犯人を知ってはいたんですが、4話だけだと小野寺さんは全く犯人らしさを感じなかったのですごいなあと思いました。
片目だけ色の違う設定はやはりいいです。
黒死蝶が暴く
犯人には黒死蝶の嫌いな匂いが付いているので、黒死蝶が暴れると犯人というところで、一人一人に蝶を近づけていくシーンが完成度高くて非常に良かったです。犯人は知っていたものの、それぞれがどういう反応をするのかドキドキして見ることができました。
トリック
るりちゃんに木の葉に似たコノハチョウをかぶせておいて隠し、竹蔵さんの見回り時間前に蝶が飛び立つように麻酔を掛けておく。
心配していた蝶塚の位置は、変わっていてもトリックには何ら支障はなかったですね。へへ。
舞子さん(六波羅舞子役:佐藤仁美さん)を犯人にさせたがっていたように見えたので何かあるのかと思ったのですが、それについては言及はなかったですね。
そしてるりちゃんの部屋の鍵のことは明かされずにガッカリです。鍵の閉め忘れとかいうポカですか?
トリック部分は説明を省いて、過去の動機の部分に重点を置いた構成にしていたのかなあと感じました。全員の犯行時の回想も欲しかったです。
動機
父親(須賀実役:舞の海秀平さん)を裏切った母親(斑目緑役:小柳ルミ子さん)とその相手の復讐のために、血筋みんな消してしまおうという理由だったわけですが、結果的に種違いではなく完全なる妹を自分の手に掛けてしまってやるせなさ過ぎます。
行き違いが多過ぎてどうしようもないです。
緑さんの元婚約者である須賀さんの唯一の言葉「悔しい」は、斑目(斑目紫紋役:ムッシュかまやつさん)にだまされて研究を奪われて悔しいではなく、緑さんを信じてあげられなくて自分のことが悔しいって言うことだったんじゃないかと新見解が出ました。通常だったら、後付けの理由だわ?とスンとしたりもするんですけど、好きな解釈で、それがいい!ってなりました。
男の子
揚羽さん(斑目揚羽役:成宮寛貴さん)のことを男の子だから大丈夫、男の子男の子言っているのには時代を感じました。
性別がどっちだろうとこんな出来事を体験したら必死で生きるし、火事の中を助けに行くのは本人の性格によると思います。
母親と兄を助け出したのは、揚羽さんの性別を変えたことによる理由付けをしたいのかなっていう印象でした。
緑さんは、子どもたちに何不自由なく育てて、紫紋さんの亡くなる直前に実は須賀さんの子どもだったとささやくのが紫紋さんへの復讐だったと言っていますが、揚羽さんは無理やり女の子として育てられて母親からもフォローされず、めちゃめちゃ不自由だったんじゃないかなと疑問です。
紫紋さんは父親が誰だろうと自分のコレクションになればいいって思ってそうで、それも何だかなあです。
彼の視点で見る
はじめちゃんの推理公開パートでは山野教授(山野勝巳役:石田太郎さん)の気持ちに立って見るという新しい方法で見ました。
25年前の出来事が今回の事件の発端だと分かった時には、心が押しつぶされそうになりました。
山野教授が土下座した時には、そうするしかないよねと思ったし、そうしても許されないよねとも思ってうるうるしました。
るりちゃんに次ぐ黒死蝶編での涙ポイントでした。
事件後に蝶の学名変更に尽力してくれたことで少しは罪滅ぼしになればと思います。
夜光蝶が空に舞い上がるところを見る山野教授が笑顔で不思議でした。メンタルがやられていたのかもしれません。
見覚えのある次回
コノハチョウが手から飛び立つシーンを見て、もしかしたら私は2代目金田一を見ているかもしれないと思いだしました。非常に見覚えがあります。
次回の予告もちょっと見覚えのあるシーンがあって、自分の記憶が不安になってきました。
アイドル速水玲香ちゃんが誘拐される事件は1話完結、楽しみです。
2代目【金田一少年の事件簿】第5話のキャスト(敬称略)
金田一一(金田一耕助の孫):松本潤
七瀬美雪(ミステリー研究会):鈴木杏
剣持勇(刑事):内藤剛志
六波羅舞子(フリーカメラマン):佐藤仁美
斑目揚羽(斑目家長男):成宮寛貴
猪川将佐(県警警部):高杉亘
小野寺将之(斑目紫紋の助手):本宮泰風
山野勝巳(松華学院大学教授):石田太郎
刈谷竹蔵(斑目家使用人):南州太郎
斑目舘羽(斑目家長女):山口佳奈子
斑目るり(斑目家次女):柳英里紗
斑目紫紋(斑目家当主、緑の夫):ムッシュかまやつ
須賀実(山野の元助手、緑の元婚約者):舞の海秀平
斑目緑(紫紋の妻):小柳ルミ子
他