2代目【金田一少年の事件簿】最終回9話ネタバレあり感想/コンダクターは誰なのか

2代目金田一少年の事件簿9話感想1~4代目・金田一少年の事件簿

日本テレビ系土曜ドラマ枠(土曜21時)にて連続ドラマ『金田一少年の事件簿』の最終回・第9話「露西亜人形殺人事件完結編」が2001年9月15日(土)に初回放送されました。主演の2代目金田一少年は松本潤さんです。

今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。

最終回が名残惜しいです。

今回は原作を知らないほうが何倍も面白かったと思います。それでも(忘れていたこともたくさんあって)驚きが多く楽しめました。

2代目【金田一少年の事件簿】第9話の簡単あらすじ

露西亜館で行われる暗号ゲームの遺産候補者を消すコンダクターを探し出すため、暗号ゲームの謎解きに挑む金田一一(松本潤)。しかし連鎖は止まらず、ついに全員の候補者がーー。

2代目【金田一少年の事件簿】第9話のネタバレあり感想

以下、『金田一少年の事件簿』第9話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

知らない方が面白い

最終回で高遠さん(高遠遙一役:藤井尚之さん)が起こした一連の騒ぎはこれ演技なんだよなーとちょっと冷めた目で見てしまい、この回で面白さが感じられないなんて悲しいってなっていたのですが、最後に行くにつれて面白さが増していって良かったです。

冷めてたものの、回想で楽しそうにする演技陣はかわいかったです。

高遠さんの推理はどこまで行っていたのか明かされなかったので気になっています。

暗号ゲームの答え

暗号ゲームの答えは、結構ゆっくりやってくれて混乱せず分かりやすかったです。

人形の持っている楽器は5体とも同じ大きさになっているので、現実の楽器の大きさに合わせて身長を計算し直し前から順番に並べろってことですね。

金田一くん(金田一一役:松本潤さん)が解き明かしてくれるだろうと最初から考えることを放棄しました。

答えはTOKEI・10→10時に時計台を見ると第2の遺書が出現する仕掛けになっていました。

遺書の中身をすり替えて、遺書の在りかを突き止めた人がコンダクターだとしたのはとても好きでした。

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犯人

犯人・コンダクターの正体は想子さん (桐江想子役:橘実里さん)でした。

個人的希望で梅園さん(梅園薫役:片桐はいりさん)は犯人から除外していて、佐木くん(佐木竜太役:長谷川純さん)も怪しさを前面に出し過ぎて犯人ではなさそうでしたし、それだと館の田代さんか想子さんしか候補がいなくなり、もうちょっと幅がほしかったなあと残念でした。

それとも個人的嗜好を除くと、梅園さんしか犯人がいないって悩むことになってたんですかね?

想子さんの犯人臭が今回も感じ取れなかったのでうまいなあと思いました。

動機

想子さんが犯人だと名指しされた時に、まあしゃべるしゃべる。

こんなにしゃべる?!ってびっくりしてしまいました。

犯行に至った理由も、候補者が誰もいなくなっていたら一番最初に暗号ゲームを解いた人に遺産が入るってことからですし、金田一少年の犯人としては結構異色な気がしました。

それで実行に移す気持ちが私には分かりませんでした。

本来なら自分のお金だったっていうのも、本当にそうなのかなと疑問でした。

山之内先生(山之内恒聖役:黒沢年雄さん)の推理小説の元ネタは想子さんのお父さん(桐江純一郎役:ラサール石井さん)のトリックノートからの盗用であり、昔山之内先生さんからこれは小説にはならないと言われているので、それは完全に山之内先生が悪いと思います。

ただ文才がお父さんにあったかどうかなんですよねえ。

お父さんと山之内先生が同じ文章を書けるわけではないですし、否定されたお父さんが夢を諦めたわけではないでしょうし、山之内先生が小説家として手に入れた全ては私のものになるはずだったっていうのは見当違いではないでしょうか。

トリックノートネタは小説にはならないと言ったことについてはハ?って思いますけど、それがなかったら私は山之内先生の味方を全面的にしていたと思います。

あんなに大きな露西亜館を手放さざるを得なかった何か理由がお父さんの死後あったのでしょうし、想子さんが現在貧乏なのを山之内先生のせいにするのは何だか違うなあといった感じでした。

結果論は嫌いですが、遺産が50億残るくらいだったら、金銭の貸し借りもあったようですし、原案を想子さんのお父さんと途中からでもしてあげたら良かったですね。

真のコンダクター

ここまでかなり山之内先生を擁護していますが、今回の事件を、名探偵乱入以外は読み切っていて小説にしていた山之内先生は本当に性格が悪いんだと頭を殴られた気分でした。

真のコンダクターは山之内先生だったなんて……。

逆に考えれば、先を見通す力は持っていたということなので、売れっ子作家になったのは自分の力も大きいってことですかね。

本当に山之内先生の遺産は50億もあったのでしょうか?これも山之内先生を小説の世界に誘い込むためのワナだったのではないかという気がしてきます。

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佐木くんが嫌われている

制作者さん方は、佐木くんを嫌なやつにしたくて仕方がないんだなって思いました。

館での様子も相当でしたけど、5匹飼っていた犬を制御できずに警察に苦情を言われるレベルって、普通に周りの人に迷惑を掛けていて、この話のほうが友達を辞めたくなります。大きな犬って飼ったことがないのですがそんなものなんですか?

佐木くんについては、ドラマがこれで終わりでうれしいような挽回できずに悲しいような。

捜査一課長出演

最後に剣持警部(剣持勇役:内藤剛志さん)が「捜査一課の名にかけて」って言ったところは、とても一課長になりそうでした。

実際の剣持警部はそこまで行かなかったんですかね~時を超えたネタ具合に笑っちゃいました。

2代目 金田一少年の事件簿 総評

3代目金田一少年の視聴が終わってしまいました。
高遠さんとの感じではもう少しドラマが続きそうな感じはしたんですけどね。

はじめちゃんは妄想癖がひどいのとちょっとつかめない部分があること以外はクールで優しさがあって良かったですし、美雪(七瀬美雪役:鈴木杏さん)は子供っぽさがありつつも連ドラでは落ち着きを感じるところも増えてきていて見やすかったですし、剣持警部は言わずもがな好き過ぎました。

初代同様2シーズンをしても良かったのではないかなと思うだけに、ここで終わりで悲しいです。

全く拒否反応なく見ることができたので、時の流れって素晴らしいなと思いました。

2代目【金田一少年の事件簿】第9話のキャスト(敬称略)

金田一一(金田一耕助の孫):松本潤
七瀬美雪(ミステリー研究会):鈴木杏
剣持勇(警視庁刑事):内藤剛志

佐木竜太(ミステリー研究会、山之内の隣人、遺産相続候補者):長谷川純
桐江想子(山之内家メイド):橘実里
梅園薫(ミステリー作家、遺産相続候補者):片桐はいり
幽月来夢(挿絵画家、遺産相続候補者):山咲千里
宝田光二(編集者、遺産相続候補者):黒部進
神明忠治(ミステリー評論家、遺産相続候補者):そのまんま東
桐江純一郎(想子の父):ラサール石井
聖子(ミステリー研究会で美雪の友人):神崎詩織
ワラガイ(刑事、剣持の部下):ふかわりょう
高遠遙一(マジシャン「地獄の傀儡師」、幽月の友人):藤井尚之
山之内恒聖(ミステリー作家、故人):黒沢年雄
田代富士夫(山之内家執事):宍戸錠
 花悠子富永杏菜 他