5代目【金田一少年の事件簿】7話ネタバレあり感想/どちらにしても受け止められない罪

5代目金田一少年の事件簿7話感想5代目・金田一少年の事件簿

日本テレビ系日曜ドラマ枠(日曜22時30分)にて連続ドラマ『金田一少年の事件簿』の第7話「金田一少年の殺人・解決編」が2022年6月12日(日)に放送されました。主演の5代目金田一少年は道枝駿佑さんです。

想定の範囲内の内容だったなという印象でしたが、原作を見てない方や初代の再配信を見ていない方には楽しめたのではないかと思います。

5代目【金田一少年の事件簿】第7話の簡単あらすじ

ノンフィクション作家の橘五柳(勝矢)の殺人以降、次々と起こる殺人事件の犯人にされ逃げる金田一一(道枝駿佑)。一は周りの協力を得ながら真犯人の正体を追いかける。

5代目【金田一少年の事件簿】第7話のネタバレあり感想

以下、『金田一少年の事件簿』第7話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

佐木くん

解決編では美雪(七瀬美雪役:上白石萌歌さん)が手を貸してくるのかと思っていたら、ただひたすら佐木くん(佐木竜太役:岩崎大昇さん)が優秀でした。

さきくんのタブレットではじめちゃん(金田一一役:道枝駿佑さん)の居場所が分かるのであれば、剣持警部とのやりとりも普通にスマホ使っちゃうんじゃないかって怪しみましたが、そこはひとひねりあって安心しました。

7話での初登場時が、いつかはじめちゃんを裏切りそうな雰囲気での登場の仕方だったんでちょっと笑ってしまいました。

ノンフィクション小説を書く気が出たみたいなので、今回の逃避行といわず、将来的にこの世界に金田一少年の事件簿なるものが登場しそうです。天才推理作家なのですごそうです。

はじめちゃんと美雪

はじめちゃんが美雪を気にかけるシーンが初めて出てきて、反応がちょっと意外でした。

今まで幼なじみ以上の感情はなさそうというか、幼なじみとしても認知してなさそうなスルーっぷりでしたが、急に恋する乙女具合を発揮して戸惑います。
そんな兆候ありました? 肝試しの時とかも恥ずかしくて佐木くんにちょっかい出してたって考えればいいのかも?

これはドラマで映していない部分で佐木くんが試行錯誤した結果だと勝手に思っていますので、もっと見える形でやってよ~って思いました。

はじめちゃんと剣持警部

「くうほうをうて」の伝達方法は、男の子を通じて渡したメモにオレンジジュースで書いた火あぶりで浮き上がるメッセージを隠しておくことでした。
最初、死ぬしかない=死んだふりをしますという解釈をさせるのかと思ったのでびっくりしましたが、ちゃんと仕掛けがあって良かったです。
剣持警部(剣持勇役:沢村一樹さん)はひらめきがあるタイプには今まで見えなかったので、相当な賭けだったと思います。

そして実行の時間。

このシーンはこれで良かったのかと疑問しかないんですが、他の視聴者さんは普通に見られてるんですかね。

剣持警部が、銃を持ってない状態から一瞬にして発砲しているので、カウボーイも真っ青の早撃ちにしか見えませんでした。時間の流れが異次元です。両手を添えて発砲していなかったらまだ良かったと思うんですけどね。

事前警告なしに打つのも、このコンプラのご時世何かしら手を加えてくるかと思っていたらそのままでびっくりでした。まあ、ルールを守ったら高林刑事(高林登役:高橋努さん)が先に行動してしまうからどうしようもできなかったんでしょう。

刑事さんありがとう

一番気にしていた、トラックから落ちた刑事さん(検問の制服警官役:岸本康太さん)のはじめちゃんへのフォローがあって良かったです。

あまり涙腺に来なかったなと思ったら、これは否定される覚悟で高林刑事に必死に訴えるのを見たかったからだと分かりました。

このシーンが入っただけでもありがたいので十分です。

最終的に高林刑事の存在が消えていて、2話完結ですから高林刑事がうなる時間はあったと思うだけにがっかりでした。

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犯人予想と実際

原作での犯人は覚えていましたが、いつきさん(いつき陽介役:渡辺大さん)に変更していないか祈りました。何ならちょっと違和感のあった菊蔵さん(菊蔵役:半海一晃さん)にする気概を見せてほしいと思っていました。

暗号の答えは被害者の名前の漢字の先頭を取って(野中さんだけ名字全部)「おおとけいのなか」となりました。

そして変更なく、犯人は都築さん (都築哲雄役:戸塚祥太さん)でした。

眼鏡の指摘があるからやっぱり犯人変更は駄目でした。もしかして、佐木くんの登場の怪しさは気のせいではなく眼鏡キャラのミスリードだったんですか?

登場人物の名前で被害者が分かるので、犯人候補が少ない上、おそらく原作よりも人物を減らしたのはなぜなんですかね~。

いつきさんが準レギュラーではなく一登場人物の扱いでの登場なので犯人候補に組み込める楽しさがありましたが、都築さんといつきさんのほぼ2択はどうしても少なく感じてしまいました。

菊蔵さんはただのしゃべればしゃべるほどかわいいおじいちゃんでした。嫌そうに「またですか~?」と言った、少し毒を持っている感じも好きです。

都築さんの眼鏡の凸凹は6話で注意して見ていたんですが、比較画像でしか違いが分かりませんでした。
若いのに老眼鏡も使っていて大変ねと思っていたら、橘先生(橘五柳役:勝矢さん)の眼鏡を使ったということでなるほどと思いました。人の眼鏡で行動するのまじですごいです。

動機

動機は再三言われていたように、橘先生の新作目当てで、その中の実名を書かれているのが犯人である都築さんでした。

恋人(麻衣子役:小林涼子さん)の腎臓ドナーを得るために、臓器密輸に協力していたことを書かれてしまっていました。

娘さんから恋人に対象が変更になりました。都築さんが若いキャストになっているのもこのためです。

恋人に変更になったのはいいのですが、恋人のドナーに都築さんがなれる奇跡に驚いて、もしかして恋人と思っていた人が血のつながった兄弟だった悲恋に変わるストーリーなのかとドキドキしていたら全然違って勝手にがっかりしました。
恋人のドナーになれるという奇跡が起こっているだけに、手術失敗という運の帳尻合わせが起こってしまったのかななんて思ってしまいます。

奇跡が衝撃的過ぎて同情心が湧きませんでしたが、後少しで手が届くと思っていたものがこぼれ落ちるのはかわいそうでした。

同じ病院の医師(前田役:桜井聖さん)に密輸の協力を持ちかけられてる辺り、最初から都築さんを引き込むための計画だったら怖いです。

助かった麻衣子さんは、
いい人だったら、恋人が亡くなって、自分を助けるために臓器密輸の手助けをした上、人も手にかけていてどうやったって罪の意識にさいなまれるし
悪い人だったら、お前なんか使い捨てなのに何しちゃってんのって感じで、どちらにしても受け止められないと思ってしまいます。

はじめちゃんもいつきさんも優しい言葉をかけていますが、ちょっと都築さんの犯した罪が重過ぎます。

原作では切なさいっぱいだったんですが、こんなに同情できない戸惑いの結果に終わるとは思いませんでした。

このストーリーで犯人死なない道は無理だったかと残念でした。

次回

次回は首狩り武者の事件です。

また初代の再ドラマ化?!と頭を抱えます。
正直今ストーリーも腰が重たかったのですが次回も同様になりそうです。
どこかでストーリーを選んだ理由などを目にできるとうれしいなと思います。
初代にとらわれているのはこちらかと思っていましたが、案外製作者側も呪いのようにとらわれているのでしょうか?

はじめちゃんと美雪の浴衣姿を見れるのが楽しみです。

5代目【金田一少年の事件簿】第7話のキャスト(敬称略)

金田一一(不動高等学校2年、金田一耕助の孫、七瀬の幼なじみ):道枝駿佑(なにわ男子)
七瀬美雪(不動高等学校2年、ミステリー研究会、金田一の幼なじみ):上白石萌歌
佐木竜太(不動高等学校1年、ミステリー研究会):岩崎大昇(美 少年、ジャニーズJr.)
剣持勇(警視庁捜査一課警部):沢村一樹

いつき陽介(音原出版ライター):渡辺大
都築哲雄(東央テレビディレクター):戸塚祥太(A.B.C-Z)
大村紺(飛躍社社長):山西惇
高林登(風浦署刑事):高橋努
橘五柳(ノンフィクション作家):勝矢
野中ともみ(フリー編集者):宮澤エマ
時任亘(神田川出版編集者):今井隆文
桂木優里奈(グラビアアイドル):ゆきぽよ
麻衣子(都築の恋人):小林涼子
菊蔵(橘の使用人):半海一晃
前田(美浜中央総合病院医師):桜井聖
男の子:小山十輝(ジャニーズJr.)
美浜中央総合病院の麻衣子の主治医:馬上亮
検問の制服警官:岸本康太
警察無線の声:日暮哲也
 他