初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】4話ネタバレあり感想/視覚でも楽しみたかった暗号解読ゲーム

初代金田一少年の事件簿 第2シリーズ 4話感想1~4代目・金田一少年の事件簿

日本テレビ系土曜グランド劇場枠(土曜21時)にて連続ドラマ『金田一少年の事件簿 第2シリーズ』の第4話「金田一少年の殺人」が1996年8月3日(土)に初回放送されました。主演の初代金田一少年は堂本剛さんです。

今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。

推理部分が簡略化された印象はありましたが、犯行場面はしっかりとやってくれて良かったです。割とブシャーで注意が必要かもですね。

はじめちゃん(金田一はじめ役:堂本剛さん)が、頭の中での原作の場面と重なるところが多くて完成度に感動しました。

初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第4話の簡単あらすじ

作家・橘五柳(麿赤兒)の誕生パーティーでの暗号解読ゲームに、出版社の鴨下あきら(市川勉)の助っ人として参加することになった金田一はじめ(堂本剛)。しかしその夜、橘が殺害され、唯一同じ部屋にいた金田一が容疑者となってしまう。

初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第4話のネタバレあり感想

以下、『金田一少年の事件簿 第2シリーズ』第4話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

涙ポイントのカット

制服警官さんがはじめちゃんに助けてもらうシーンは、はじめちゃんが撃たれる前準備の役目だけになっていてちょっと残念でした。

疑われているはじめちゃんが危険を冒してまで制服警官さんを助けて、その警官さんが、はじめちゃんが助けてくれた・彼は本当に犯人なのかと訴えるところが私の原作涙ポイントだったんです。

訴えがなくても剣持警部(剣持勇役:古尾谷雅人さん)ははじめちゃんを信じるし、訴えがあっても明智刑事は疑うということで省かれたのでしょう。

私の原作の記憶違いの可能性もありますが……。

暗号解読ゲームの答え

今回ばかりはドラマ内に字面で名前を一度表示してほしかったです。
単に、私が視覚のほうが耳で聞くより頭に入りやすいってことなんですけど。
少し暗号も変えていたので、なおさらでした。これは、原理が原作とほぼ同じはずなので隠し場所には至りやすかったです。

亡くなった3人、赤帆さん→物部さん→野中さんの頭文字を取ると、赤・物・野中となり、音読みすると「セキブツノナカ」と隠し場所が現れる

(赤帆紺役:梅垣義明さん)(物部真理役:加藤貴子さん)(野中ともみ役:MIEさん)

外にある石仏をたたき割ってフロッピーディスクを取り出していましたが、こんなに厳重に隠しているんだあと驚いているとそれはすり替えた物だと。
手が込み過ぎていて、はじめちゃん自身を犯人に仕立て上げた恨みが非常にこもっていました。

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犯人

犯人は都築哲雄さん (都築哲雄役:山下真司さん)でした。

犯人は知っていたものの、スピード感があって犯人予想もする暇がありませんでした。

都築さんがちょっとイメージと違いました。

もうちょっと体の弱そうな印象があったのですが、山下さんは体格が良く体育教師みたいに見えて、ドアのトリックをするために体力のありそうな人を選んだのかと思ったら、はじめちゃんしかドアトリックを実践していなくてちょっと拍子抜けでした。

いつきさん役の利重さん(いつき陽介役:利重剛さん)と反対の役でも良かったのかなという感じでした。

いつきさんはいつきさんで、はじめちゃんと親しそうで、第1シリーズの2話で悲恋湖事件をしているのでその時に親しくなったのでしょうが、第2シリーズから見た人には優しくない作りだなあと思いました。

佐木くん(佐木竜太役:原和宏さん)も突然出てきたけど、一言欲しかったです。初代佐木くんは眼鏡をかけていないんですね。

これは1話完結の弊害でした。

そして名前の読みがツヅキさんだと思っていたんですがツヅクさんだったんですね、知らなかったです。
(※追記 調べたら原作はツヅキ読みで合っていたようです)

登場人物感想

明智刑事

明智刑事(明智健悟役:池内万作さん)も過去出演後の登場のようでしたが、こちらはしっかりと出番があって、はじめちゃんと因縁の関係っていうのも伝わってきて良かったです。

明智刑事は色素が薄くてキラキラ系の男性って感じで万作さんとはちょっとイメージが違う気がしないでもないのですが、明智刑事を3次元にするとこういう感じだなって雰囲気が面白くて好きです。リアルにするとこうでしょと。

仕事ができそうに見えてできなかったのはちょっとマイナスでしたね。完全にかませ犬的ポジションでした。

最後に挽回したかと思いきや、単にはじめちゃん以外には優しいだけかもしれません。

都築瑞穂ちゃん

鈴木杏さん(都築瑞穂役:鈴木杏さん)が、都築さんの娘役として登場しました。ここで2代目美雪が出てくるとは。

めちゃめちゃかわいいですし、演技もうまいです。

ドラマ金田一少年シリーズって、わざと主要人物を過去の出演者から選んでいるのかっていうくらいかぶせてきますね。その意図が知りたいです。

橘先生

橘先生(橘五柳役:麿赤兒さん)はカツラでしたが、きれいなスキンヘッドだったのでそのままでも様になりそうでした。小説家は髪が長くないといけないとかこだわりがあったのでしょうか。

社会正義的なもので今回の小説を世に出そうとしているのではないかと思ったので、橘先生も都築さんもどっちの言い分もしょうがないのかなと思っていましたが、娘がどうなろうと知ったことか!って態度で、橘先生は悪い側の人だと思い直しました。

物部さんは切ない

物部さんが切なくて良かったです。

イケメン逃亡者が現れたかと思ったら命は助かって、涙ながらに安心しているところへ命を奪われて、上げてからの下げがつらかったです。

何より涙目の表情が良かったです。

針生さんはナイスキャラ

針生さん(針生聖典役:佐竹雅昭さん)はめちゃめちゃキャラが立っていました。

バナナを食べながらバナナを差し出すのが面白いです。

いつきさんや都築さんに言われたからといっても疑わしい人物に協力するのは勇気が入りますが、懐の深さに乾杯です。

犯人じゃなくて良かったです。

次回

次回は怪盗紳士の事件です。

あまり怖いイメージはなかったのですが、予告を見るとめちゃめちゃ怖そうです。

今回の4話もかなり怖かったので恐怖演出に力を入れているなあと感じます。

初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第4話のキャスト(敬称略)

金田一はじめ(私立不動高校、金田一耕助の孫、美雪の幼なじみ):堂本剛
七瀬美雪(私立不動高校、はじめの幼なじみ):ともさかりえ
剣持勇(刑事、警部):古尾谷雅人

佐木竜太(私立不動高校):原和宏
いつき陽介(金田一・七瀬の知人):利重剛
明智健悟(刑事、警視):池内万作
向井猛夫(刑事):立川政市

野中ともみ(作家、橘の弟子):MIE
赤帆紺(編集プロダクション):梅垣義明
針生聖典(カメラマン):佐竹雅昭
鴨下あきら(音羽出版):市川勉
物部真理(タレント):加藤貴子
お菊(橘の家政婦):牧よし子
都築瑞穂(哲雄の娘):鈴木杏
橘五柳(ノンフィクション作家):麿赤兒
都築哲雄(極東テレビ、いつきの先輩):山下真司
 佐藤正行国友勝幸橘川丈仁郎阿部六郎井出勝己 他