日本テレビ系にて2時間ドラマ『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』 が2014年1月4日(土)に初回放送されました。主演の4代目金田一少年は山田涼介さんになります。4代目金田一少年のスペシャルドラマとしては2作目になります。
今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。
日本校と台湾校?マレーシア合宿?
なんだかとってもスケールが大きくなっています。マレーシアのテレビ局と共同制作という試みです!
獄門塾編は原作でもインパクトあったので、スペシャルドラマとして放送してくれてうれしいです。
前回あった、はじめちゃん(金田一一役:山田涼介さん)の髪結びがなくなって残念です。
4代目【金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件】簡単あらすじ
成績の悪い金田一一(山田涼介)に、七瀬美雪(川口春奈)が有名な獄門予備校への参加を勧める。
予備校見学に行くと、マジシャンズセレクトを使った毒殺事件に出くわし、後輩の佐木竜二(有岡大貴)と3人で獄門塾夏期合宿に参加することにする。
それは香港九龍財宝の事件に関与したと思われる人物、地獄の傀儡師からの招待状でもあった。
4代目【金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件】ネタバレあり感想
以下、『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。
出演者感想
若い!
類くん(霧沢透役:栗原類さん)が出ていたのは、当時珍しくてワーワー言っていたような気がします。
波瑠さん(濱秋子役:波瑠さん)も出ていたんですね。若い!かわいい!
若いなあっていう人も変わっていないなあっていう人もいて面白いです。
リー刑事再び
剣持警部って出ないのかあと見ていたら、まさかのリー刑事(李白龍役:ウー・ズンさん)登場に驚きました。誘拐まがいのことをして、登場がトリッキーです。
そして改めて超絶イケメンです。ちょっとほほ笑みが入ってるから、かっこよさ倍増です。
リー刑事は明智警部の代わりだったんですね~雰囲気壊してなくてなかなか良いです。
連ドラのほうに出演は難しいですよね……一度くらい明智刑事の代わりにとかって言ったら怒られますか。
声優さん
台湾校の方々も吹き替えだったのに全く気付かずに、見返してもなかなか分かりにくく俳優さんも声優さんもすごいなーと思いました。
リー刑事もナチュラル声になっていて、でも同じ声だと思っていたので、やっぱり声優さんすごいなーってなりました。(ウー・ズン日本語吹き替え:東地宏樹さん)
豪華
今回は2PMの方(マー・タイチ役:ニックンさん)を連れてきていて、4代目金田一は人気韓国アイドル出しがち。こちらもすごいです。
地獄の傀儡師登場
香港九龍財宝は地獄の傀儡師(高遠遙一(赤尾一葉)役:成宮寛貴さん)ネタだったんですね?そういえば獄門塾もそうでしたか。
私は地獄の傀儡師関係は苦手なんですけど、ドラマにすると盛大で映えそうだなあと思いました。
佐木くんにパニックを起こす
今回一番パニックを起こさせたのは佐木くん(佐木竜二役:有岡大貴さん)です。
なんだかはじめちゃんと友達というか同級生感があって、「えっ、佐木くんってもしかして、竜二くんではなく同級生だった竜太くんなのか」って大パニックでした。九龍冒頭で後輩だと言っていたと思ったので確認したらやはり後輩と言っていて、エンディングロールでも竜二くんでした。
よく聞いたらはじめちゃんのこと先輩って呼んでましたね。
原作では中学生設定かと思うのですが、今回を見ると高校生に変更されてますね。高校受験のために獄門塾に入ったのかなあと思いました。
※追記
調べたところ漫画版では、兄・竜太くんが高校1年で弟・竜二くんが中学3年でした。4代目では、名前が弟で、ポジションが兄という設定になっているようです。
竜太くんははじめちゃんとタメだとばっかり思っていました。
合宿の効果は?
獄門塾合宿を見る限り、偏差値が上がるかは謎です。あくまではじめちゃん視点ですけど。
どちらかといえば、成績のいい人をもっと引き上げる合宿なのかなあといった印象です。
ハイレベルの授業をされても、基礎が分かってなければ何言ってるのー??って状態だと思うんですよ。
しかも佐木くんもいるから、学年別でもレベル別でもないんかいって感じではありました。学力レベルっていうのは、原作では気にならなかったところですね。
最初の被害
消火栓の非常ベルを鳴らした、最初の被害者の茂呂井さん(茂呂井連役:大石悠馬さん)ですが、普通だったら第一発見者を疑いそうな状況です。
イタズラでボタンを押したのか亡くなっているのかあの状況では確定できません。
そして駆けつけた堂島先生(堂島耕平役:笠原秀幸さん)が遠目で救急車ではなく警察を呼ぶ判断をするのもおかしな話です。
ただこの部分ははじめちゃんの頭の回転が伝わればいいので、それ以外を考えるのは無粋なんですよね~。
犯人予想と実際
犯人の1人は先生だというのは漫画の記憶で覚えていました。
絵から実在の人物に変わるだけで印象が全く変わるので、どの先生だ?と一瞬なりましたが、冷静に考えると思い出しました。犯人は氏家先生 (氏家貴之役:北村一輝さん)のほうです。
もう1人の共犯の人が思い出せなくて、ただ騒音に気付かないネタは覚えていたのでそれで一致しました。もう1人の犯人は濱さんです。
一部配役が台湾校に変わっていたため、今回は犯人が分かっていて被害者が分からないっていう状態で視聴していました。
原作との相違を少し
原作では移動が多くて混乱を起こしていた部分があったので、文系グループの散歩がなくなっていて(多分)少し分かりやすくなっていた気がしていました。
美雪(七瀬美雪役:川口春奈さん)の最後の、この建物に入ってからゴム手袋を外していません(指紋防止)が好きだったのでなくなっていて残念でした。
あとは、被害者発見が怒濤のように現れて、勢いが感じられて良かったです。映像だと分かりやすいです。こんなに一気に見つかったら、残された側は恐怖が増しますね。
トリック
まさかロッジを移動しているなんて普通は思いつかないです。
川を渡ったのかな?くらいしか考えられませんでした。
基本のトリック
1日目の夜の散歩時に、氏家先生の誘導で文系組も実は太陽ロッジへ移動しており、全員が太陽ロッジへ。
氏家先生が改装した建物は文系と理系が出会わないよう作られており、巧妙に授業と休憩・自習時間がずらされたスケジュールの中で、
理系グループは濱さんが、文系組は氏家先生が手を下していた。
見立て
理系組の遺体は、川に流して下流の月光ロッジへ。
しかし被害者の1人リンさん(リン・ジーション役:リン・ボーホンさん)の足元が川でぬれてしまったため、急遽全員を見立て殺人に変更。
見立てが急遽考えられたっていうのが、地獄の傀儡師の頭の回転の良さですよね。
いや、多分急遽とか言いながら、この辺りまでは彼の計画の内だったと思います!適応した犯人2人も、やりきるんだという意志を感じられました。
必要な物
霧沢さんが教室を出る仕掛けが、アレルギーのそば茶を飲ませるのではなく、それを飲まなかったから毒が中和されなかったというのはなるほどなあと思いました。
この事件の原因となったまーくんの亡くなった理由も、毒を摂取したからではなく薬を摂取しなかったからということなので通ずるところがあります。普通の人が毒味として飲んでも異常が出ないはずです。
しかし、霧沢さんが亡くなる直前の動きが不可思議で、犯行回想時に判明するかと思ったら何もなくてモヤモヤしました。
カーテン?に吸い込まれて見えたのは何だったんでしょう。トリックの1つかと思っていました。
受け止められない動機
濱さんは、今回亡くなったいじめっ子たちに言われて本人の話も聞かずに薬をすり替えるのはどうかと思いました。
まーくんのためというよりも、復讐することによって自分は悪くないと思いたいのかななんて思ってしまいました。
この時点で自首をしなかったのに不信感を拭えません。幇助とか共同正犯的な何かに問えそうだと思ったんですけど難しいんですかね。
そして一言くらい父親である氏家先生へ謝罪の言葉を聞きたかったです。地獄の傀儡師への言葉に飛び付いて、氏家先生がちょっと引いていたようにも思えました。
犯罪に手を染めたのは、濱さんを守るためもあるのかなとか。氏家先生はただただかわいそうでした。
密告の話をうのみにせず自分で真相を調べ、まーくんの相談相手になっていた堂島先生が、最初は怒鳴って怖い先生だと思っていたのにいい人で勉強を教えてもらいたくなりました。
あだ名かと思った
まーくんって、日本でいったらあだ名みたいな名前なので、もうちょっと馴染みやすい名前にしてもらえると良かったかなと思います。終始違和感が半端なかったです
三吉さんが美しい
三吉さん(式部清子役:三吉彩花さん)がすーーごい美人で、ガリ勉タイプに見せかけて美人みたいな。画面に映るととても目を引いたんですが、役割的にいなくても良かったのでは?ってほど何もしていなくて残念でした。
まあ犯人のミスリード役ですよね。それにしては刺さる言動がなかったかなと思いました。
心配事
これ、もしかして台湾校の人はみんな亡き者にされていませんか?こんなことがあったらなんか国際問題になりそうです。
台湾校の人が入ることによって誰が被害者か分かりにくくなることは良かったですが、まさかこんなことになろうとはね。
まとめ
マザーグースが好きなので、なおさら面白さが増しました。
洞窟の入り口とかも原作に忠実っぽくて、海外撮影に脱帽です。
時間があったらもう一回くらい見たかったです。
4代目【金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件】キャスト(敬称略)
金田一一:山田涼介(Hey! Say! JUMP)
七瀬美雪:川口春奈
佐木竜二:有岡大貴(Hey! Say! JUMP)
李白龍(リー・パイロン):ウー・ズン
濱秋子:波瑠
霧沢透:栗原類
式部清子:三吉彩花
チェン・ジェンロン:RYU
リン・ジーション:リン・ボーホン
メイ・スーイン:ジニー
中屋敷学:前田公輝
堂島耕平:笠原秀幸
溝岸刑事:緋田康人
おもちゃ売りの女性:AMY MASTURA
茂呂井連:大石悠馬
マー・タイチ:ニックン(2PM)
高遠遙一(赤尾一葉):成宮寛貴
氏家貴之:北村一輝
ウー・ズン日本語吹き替え:東地宏樹
RYU日本語吹き替え:須田祐介
リン・ボーホン日本語吹き替え:堀田勝
ジニー日本語吹き替え:小暮智美
他