日本テレビ系土曜グランド劇場枠(土曜21時)にて連続ドラマ『金田一少年の事件簿 第2シリーズ』の第3話「タロット山荘殺人事件完結編」が1996年7月27日(土)に初回放送されました。主演の初代金田一少年は堂本剛さんです。
今回は2022年にTVerで限定配信されていたものを視聴しました。
玲香ちゃん(速水玲香役:中山エミリさん)のわがままを差し引いても切なさの勝る回でした。
初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第3話の簡単あらすじ
タロット山荘で起こる一連の事件を、オーナーの速水雄一郎(長谷川初範)の犯行だとにらんだ金田一はじめ(堂本剛)。雄一郎の自首を望むも新たな事件が起きてしまう。
初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第3話のネタバレあり感想
以下、『金田一少年の事件簿 第2シリーズ』第3話の感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。
はじめちゃんの危機
オーナー(速水雄一郎役:長谷川初範さん)が亡くなってしまいました。
全体に言えることですが、エミリさんの演技がうま過ぎてぐっとくる部分が多いです。
花火で励ますより、もう、そっとしておいてあげたほうがいいんじゃないかと思ったら、まさかそれがはじめちゃん(金田一はじめ役:堂本剛さん)救助につながるとは思いませんでした。
ロケット花火ってしたことがないんですけど、あんなに防水状態で袋詰めされている物なんですか?美雪(七瀬美雪役:ともさかりえさん)が持ってくる際に密封して持ってきたんですかね。
川に流され数時間行方不明だったのに生きていたのは、夏だったのと主人公パワーですね。
その後ジワジワとタロットカードで犯人を追いつめる元気がはじめちゃんにあって良かったです。
犯人
犯人は小城さん (小城拓也役:沢向要士さん)でした。
昔誘拐されて助かった玲香ちゃんの実のお兄さんでした。
いろいろやっていることはひどいのですが、影ながら玲香ちゃんを見守っていたんだろうなと思うと切なくなります。
あれ、でも、計画的犯行と思っていたんですけど山荘に着いて過去を全て思い出したということは、玲香ちゃんが妹ということも今まで知らなかったということですか。
マネジャーとして親身に対応していたんでしょうし、運命ってすごいです。
突発的な計画で、あそこまで考えられるなんて本当に優秀だったんだなと思います。
スーツだけじゃなく内面を見てくれる企業に出会えていれば、また違った人生だったんでしょうね。
あれだけみんな辻さんにタロット占いをしてもらっていたのに、小城さんが、つるされた男の正位置を目にできなかったのは、元々運がないのかもしれません。
そしてボイチェンなしの脅迫電話が衝撃的過ぎました。聞き直すと確かに同じ声……?頭が良くて芸も多才とかうらやましいです。
トラウマ
首のトラウマについてですが、小城さんは良いとして、玲香ちゃんは自分からはじめちゃんを誘っておいて拒否するってびっくりします。
普段からマフラーやネックレスが付けられないとか気付いているはずなのに、チャレンジャー過ぎます。
好きな人が相手なら大丈夫と思ったんですかね。
恋は盲目を体現してます。
分かりやすさ◎
オーナーの部屋への行き来を、上からの図で解説してくれたので非常に分かりやすかったです。
山荘内部も原作よりシンプルに変更しているんですかね。
分かりやすさに比重を置いてくれて、でもそれぞれの動きも分かって感動しました。
玲香ちゃんの悲境
玲香ちゃんの試練期間過ぎて切ないです。
赤間社長(赤間光彦役:不破万作さん)に嫌な思いをさせられる。
父親が手を汚す。
父親が亡くなっているところを目撃する。
本当はその父親が実父ではない。
実父を手にかけたのが父親と思っていた人だった。
兄も手を汚している。
どれか1つでもしんどいのにたくさん過ぎます。
諏訪さん(諏訪正子役:水沢アキさん)が母親であったらいいのにと思いましたが、全く触れられずモブさんだったようで残念でした。2代目ドラマを先に見ちゃっているので実母の話もしょうがないです。
最後の「お兄ちゃん」って叫びで涙がぶわっと浮かんできました。
そのまま助かるのかと思ったら、人生うまくはいかないものですね。手をほどく小城さんに、やめてと必死に願いましたがかないませんでした。
次回
次回ははじめちゃんがひたすら逃げる回です。
完結編で泣くわ~と思ったら1話放送で驚きです。どれだけスピーディーな展開になるか見守ります。
初代【金田一少年の事件簿 第2シリーズ】第3話のキャスト(敬称略)
金田一はじめ(私立不動高校、金田一耕助の孫、美雪の幼なじみ):堂本剛
七瀬美雪(私立不動高校、はじめの幼なじみ):ともさかりえ
速水玲香(失踪中のアイドル):中山エミリ
小城拓也(玲香のマネジャー):沢向要士
赤間光彦(玲香の事務所社長):不破万作
北条アンヌ(週刊スクープの記者):井上彩名
辻健二(遭難者、タロット占いのバイト):竹下宏太郎
滝下間太郎(玲香のファンクラブ代表):河崎健男
伊丹吾郎(日刊東京の記者):谷村好一
諏訪正子(タロット山荘の従業員):水沢アキ
速水雄一郎(タロット山荘のオーナー):長谷川初範
古郡雅浩、巻口久美子、井地英紀、中村篤、金子ひとみ 他